Ciao. spock です。
久しぶりの、そして今年初めての投稿になります。
早いもので、今年ももう2月に突入しましたが、オレもいよいよ還暦まで1週間をきりました。
還暦を迎えた日にはアクトスのプールで赤いビキニで泳ぐ、と1年以上も前から宣言しているのだけれど、まぁ、それを楽しみにしているわけです。
ところで、そのアクトスでは、今年の初めにビンゴカードが配られ、3列揃うと賞品が貰えるとの事だったのですが、見事オレが3列揃えた第1号になりました。
幸先がいいというか、なんか今年はいい事がありそうな気がしますね。
もっとも、期待していた賞品は、いつもの優待券でしたが・・・・
さて、今回はお知らせをいくつか。
『パーティー メニュー』 についてと、いくつかの料理についての紹介、そして『布久庵』への手伝いについて書きます・・・・のついでに、今年も毎年恒例の節分の護摩を焚きに行くため、2月3日は休業させて頂きますので、よろしくおねがいします。
何人ものお客さんと話していて、意外と知られていない事に気がついたので、今回こうして「お知らせ」として書きますが、ウチでは北イタリア料理をきちんとした形で食べてもらうために、「貸切予約制のコース料理」を基本にしているのだけれど、もっと気軽に食べたい、という方のための『パーティー メニュー』もあります。
料理も飲み物もお客さんで取り分けてもらう「着席または立食のビュッフェ形式」なので、コースよりも価格を抑える事ができるため、飲み物込みで、お一人5000円からお受けしています。
ビュッフェといっても、料理はコースでお出しするのと同じものだし、料理が冷たくなったり、ソースが混じったり、というような弊害をできるだけ出さないように、暖めた大きめの取り皿を、取り替えながら使ってもらうようにしています。(皿を取り替えずに使われる方が意外と多いのだけれど・・・・)
同じ予算でも、しっかり食べるのか飲む方に比重をかけるのか、また、質を重視するのか量を求めるのか、というようなご希望によって内容は変わるので、予約の際にはご希望を詳しくお訊きします。
飲み物が足りなくなった場合は「追加」になります。(持ち込みについては、ご相談ください。)
ちなみに「飲み放題」はウチではやりません。
価格を抑えているため、ある程度の人数でないと利益が出ないので、8名様以上でお受けしていますが、そこまで人数が揃わないという場合でも、できる限り融通は利かせますので、ご相談下さい。
生ハムが今、最高に良い状態でお出しできます。
いつもの、24ヶ月熟成のパルマ産生ハムで、イタリア本国でも限られた店でしか味わうことのできない高級品です。
約5kgの塊を、スライサーに載せられる大きさにカットして使うのですが、カットすると少しずつ水分が抜けていくので、時間の経過によって、食感と味が変わっていきます。
カットしてすぐは、水分が多いので、ネットリとした舌触りの食感を味わう事ができますが、水分が抜けていくと、ネットリ感が減って、その分味が濃くなるというトレードオフなんだけれど、オレの好みから言うなら、もともと味の濃い生ハムなので、カットしてしばらく経った位の状態が好きです。
ちょうど今、最高の状態でお出しできるので、ぜひ味わってみてください。
ところで、生ハムにはメロンを合わせるのが普通ですが、オレ自身の好みから言えば、酸味のあるキーウィフルーツの方が良く合うと思っています。
イタリアでも実際のところ、メロンとは言っても、あまり甘くない瓜を使う事が多いわけで、甘すぎるメロンは使うべきではないんですね。
そんな意味からも、ウチではコースの前菜には、生ハムとキーウィを合わせてお出ししています。
ウチの人気メニューのひとつ、『ベルガモ風野菜スープ』を仕込みました。
7種類の野菜をバターでじっくりと炒めて甘味を引き出し、
トマトとジャガイモを加えて特製のブロード(ブイヨン)で煮込み、ジャガイモをつぶして濃度をつけ、バターとパルミジャーノ レッジャーノを加えて仕上げた、濃厚なスープです。
オレ自身、今まで食べた野菜スープの中で一番美味いと思っているのだけれど、ウチのお客さんで、来られると必ずこのスープをオーダーされる方が結構おられるので、間違いなく美味いのだと思います。
基本的に使う野菜は決まっているのだけれど、季節の野菜を加えたりする事もあり、今回は、アスモでカリフラワーを安く売っているのを見つけたので、入れてみました。
少しだけ欲しいという方のために、カップでもお出ししているので、ランチに追加でオーダーしてもらうのもいいと思います。
特に寒い今の時期には最高ですよ。
40年以上もこの仕事をしているわけですから、一応それなりの抽斗は持っているつもりなんだけれど、その中で自分自身が本当に美味いと思っている料理は、それほど多くはないんですよ。
ウチでお出ししている料理の種類があまり多くないのは、本当に自分が美味いと思うものだけを選んで作っているからなのだけれど、自分の好みと、お客さんの好みが必ずしも一致しない事があるのが難しいところで、自分ではそれほどでもないと思っていた料理が意外と人気があったりするんですよね。
そういう料理のひとつが『リングイネのレモンバターソース Linguine al burro e limone. 』で、
毎年のパーティーの時に、少し変わったものを、という感じで出していたら、多くの方から「レモンソースのパスタを食べたい」というリクエストを頂き、このパスタにハマった人が結構おられるのだなぁ、と実感したので、夜のカウンター用のメニューに載せています。
このリングイネは、レモンが練りこまれたパスタで、パスタ自体にレモンの風味がついています。
サッパリとしたパスタが食べたいという方や、ちょっと珍しいパスタを食べてみたいという方にはおすすめですよ。
ちなみに、オレが習ったオリジナルには、仕上げにパセリのみじん切りを加える事になっていたのだけれど、オレはパセリを加えないシンプルな方が好きなので、パセリを入れていません。
12月の市民時報や月刊ブレスで読まれた方も多いと思いますが、12月から毎週、水~金曜日はランチを休業して、下一之町の Antica Trattoria 布久庵 を手伝っています。
布久庵のシェフが、台風19号で被災した故郷に帰ったため、毎週水~金曜日と一部の日曜日のランチタイムに、ウチのパスタとランチコース(要予約)をお出ししています。
現在出しているメニューは、
ジャガイモのニョッキ ピエモンテ風バターソース
スパゲッティ(またはホウレン草入りタリアテッレ)のボローニャ風ミートソース
スパゲッティ(またはフェットゥッチーネ)の生ハム入りトマトクリームソース
手作りマカロニの生ソーセージ入り辛口トマトソース
ベルガモ風野菜スープ
の5種類ですが、状況を見ながら増やしていこうと思っています。
この前、あるお客さんから、「シェフは人が良すぎるんじゃないですか」って言われたけど、誰かが困っているのを助ければ、自分が困った時に助けてもらえるのではないか、って思うんですよ。
(情けは人のためならず、というやつですね)
そんなわけで、次のシェフが見つかるまで、という事になっているのだけれど、しばらくはこの状態が続くと思うので、よろしくお願いします。
1月は、かつてなかったほど予約が少なく、どうなるのだろうかと思っていたのだけれど、ふらっとカウンターに立ち寄ってくださる方が多く、おかげ様で何とか乗り切ることができました。
2月はどうなるでしょうね。
では、また。
Ciao. Arrivederci!!