5周年パーティーの料理 その8 デザート編

spock

2010年07月19日 22:27

Ciao. spockです。

梅雨が明けたと思ったら、すごい暑さですね。
今年は冷夏になる、って言ったのは誰?
昨日は、久しぶりに泳ごうと思って、市民プールへ行ったのですが・・・・ゴーグルを忘れてた。
仕方ないので、水に浸かっては、身体を焼いてましたけど。
また行こう、っと。


さて、間が少し開きましたが、5周年パーティーの料理 その7 肉料理編 からの続きです。

料理も全て出終わって、最後はデザートです。


ウチのデザートの定番、ジェラート クロッカンテとブラッディ オレンジのジェラート、それにパンナ コッタです。

ジェラート クロッカンテは、クリームのジェラートに、アーモンドとカラメルを入れたもので、クロッカンテとは本来、カリカリの、という意味なんですが、アーモンドの入ったお菓子を指す事が多いですね。
アーモンドとカラメルを『豆板』状にしたものを砕いて、一番シンプルなクリームのジェラートに混ぜたものなんですが、ジェラートの中では、ダントツの一番人気です。
他のジェラートも作るのですが、このクロッカンテが一番喜ばれるので、ウチのデザートでは定番になっています。
エスプレッソをかけて、アッフォガートにするのもお勧めです。

ブラッディ オレンジのジェラートは、文字通り、ブラッディ オレンジのジュースをジェラートにしたものですが、酸味が強いので、サッパリしていて、食後のデザートとしてはいいですね。
ブラッディ オレンジのジュースは、ウチで出しているソフトドリンクの中で一番人気ですが、その濃厚な味と香りにハマる人も多いようです。
今でこそ良く知られてきましたけど、お客さんのところへ持っていくと、トマトジュースなんか頼んでない、って言われる事が、昔はよくありました。

パンナ コッタも、イタリアのデザートとしては、定番中の定番ですね。
生クリームと砂糖にヴァニラ、それにゼラチン、それだけで作られる、極めてシンプルなデザートですが、ウチのパンナ コッタは特別ですよ・・・・これ以上濃厚なパンナ コッタはありませんから。
普通は、生クリームに牛乳を加えたり、植物性のクリームを加えたりするのですが、ウチでは、一番乳脂肪分の多い生クリームだけで作っています。
だから、ソースなしでパンナ コッタだけを食べてもらっても、十分に美味いと思います。
でも、ソース代わりに、ブラッディ オレンジのジェラートを一緒に食べてもらうと、また違った味が楽しめますよ。


デザートも出終わって、皆さんが雑談しているところで、3種類の焼き菓子をお出ししました。


ビスコッティ Biscotti は、bis もう一度、と cotto 火を入れた、をつなげた単語で、ビスケットの語源になっていますが、文字通り「2度焼き」の意味で、硬いのが特徴です。
正式には、ヴィンサント Vinsanto と呼ばれる甘口の白ワインに浸して食べるのですが、エスプレッソや紅茶に浸して食べてもいいですね。
ビスコッティには、オレンジの皮を入れて香りをつける事が多いのですが、ウチのビスコッティには入れていません。
その分、粉の香りや、ナッツの香りが強く出ていると思います。

チョコレート パイは、甘さを抑えてあるので、結構な量を食べれますね。
苦味が効いているので、ワインのつまみにされる方もおられますが、これはお勧めです。
丁寧に折り込んで焼いてあるので、サクサクした歯応えが特徴です。

ブルッティ マ ブオーニ Brutti ma buoni は、日本語に訳すと「ブサイクだけど美味い」という意味ですが、洒落てますね。
卵白と砂糖、ナッツとレモンピールで作っています。
ウチのブルッティ マ ブオーニは、結構大きめなので、中まで火を通すのに時間がかかるのですが、その分、歯応えはサクッとしていて軽いですね。


以上で、5周年パーティーにお出しした料理、全てを紹介しました。
何分、一人ですべて作っているので、行き届かないところも多かったと思いますが、参加して下さった何人もの方から、本当に楽しいパーティーだった、と言っていただけた事を、本当にうれしく、また、ありがたく思っています。

パーティーが始まる前に着替えようと思っていたら、お客さんが早めに来られたので、着替えもしないままパーティーに突入してしまいましたが、その方がシェフらしくていいよ、と言って下さった方もあり、そのまま最後まで通しました。
初めて見た方は驚かれた、というか、呆れられたでしょうね。
お詫びしておきます。(笑)

最後になりましたが、洗い物等をやってくれた優子さんと良枝さんに、心からのお礼を言わせてもらいます。
ありがとうございました。


来年、6周年のパーティーができるように、またこれからも頑張ってやっていきます。
これからも LA FENICE をよろしくお願いします。


では、また。
Ciao. Arrivederci!!

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