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2007年07月17日

アメフト・ワールドカップ 決勝戦

Ciao. spockです。

台風の中、クルマとバスを乗り継いで、川崎の等々力陸上競技場まで行って来ました。

最悪の場合、試合の延期もあるかもしれない状態だったので、出来る限り、そうなった時のための準備はしてから出かけたのですが、東京へ着いてすぐに千葉の友人のところへ電話し、大会の公式ウェブサイトを見てもらったところ、予定通り決行という事だったので、昼飯を食べる間もなく、台風の影響でダイヤがガタガタになった電車を乗り継ぎ、何とか武蔵小杉の駅までたどり着きました。




ティケットと、競技場で貰ったガイドブックとうちわです。










いや〜、スゴかった!!本当にいい試合だった。
台風の中、苦労してわざわざ出かけて行っただけの価値がありました。

ゲームが始まって最初の日本の攻撃、パスをいきなりインターセプトされ攻守交替。
そのあとの数プレイで押し込まれ、先制点を取られてしまったのです。
何か、いや〜な始まり方でしたが、そこからは日本のペースでゲームが進み、セカンド・クォーターには49ヤードのフィールドゴールまで決め、前半終了時には10−7と逆転していました。
途中で雨が降り出し、びしょぬれになりながらの観戦でしたが、まわりの人達もみんな、そんな事を気にすることなく応援してましたね。
















ところが、ハーフタイムを挟んで後半に入ると、今度はアメリカが優勢になってきたのですよ。
日本は立て続けにQBサックを受けましたからね。
でも、ロングパスやインターセプトを決めて場内を沸かせてくれました。
ただ、充分フィールドゴールが狙える距離でパントを選択したのが不思議に思えましたけどね・・・
その後、どっちも譲らずの熱戦でした。本当に面白かった。
一時は日本が優勝を決めたかと思ったのですが、終ってみると17−17の同点。
延長戦はアメリカの先攻で始まり、3−3の同点で、再延長戦になりました。
先攻の日本は34ヤードのフィールドゴールを右に外し、後攻のアメリカはフィールドゴールを決めた。
その時点でアメリカの優勝が決まりました。

フィールドの中央で、両ティームのプレイヤー達が一列になって、すれ違いながら順番に握手を交わしている時、また雨が降って来ました。

このあと表彰式が始まります、というアナウンスが流れた途端、オレは席を立って出口に向かいました。

表彰式も見たいけど、今まで見ていたゲームのスゴさを自分の中にそのまま残したかったからなのだと思います。


今回、全日本ティームは、本当に素晴らしいゲームを見せてくれました。
でも、問題点もいくつか見えて来ました。
スピードと纏まりの良さでは、あきらかにアメリカより上だったと思います。
対スウェーデン戦のあと、IFAF のウェブサイトに Speed over Size という見出しがありましたが、アメリカ・ティームに対しては、スピードだけではダメだったわけです。
パワーでは完全に負けていましたからね。
立て続けに QBサックを喰らった事や、ケガ人(タンカが使われる程のケガではなかったのですが)が続出した事、ランやパスが決まった時に多量のゲインを許してしまう事などが、そのことを顕著に物語っています。
あとは体格的な事でしょうか。決勝戦を見ていたスウェーデンやドイツのプレイヤー達のデカかったこと!!こんなのを相手にして勝ったのか、って思いましたね。
でも、体格的な問題は日本人である以上どうしようもないですかね。

でも、今回これだけの接戦になった以上、次回のアメリカ・ティームはもっと上のレヴェル(プロも含めて)のプレイヤーを選ぶ事になるでしょうから、スゴく大きい仕事をしたのだと評価するべきでしょうね。

インターネット上の掲示板を覗いてみると「本当に良くやった」という書き込みが多くある反面「世界一というには参加国が少な過ぎる」「NFL とやらなきゃ意味がない」「どうせアマチュアだろ」というような書き込みも結構ありますね。
どうも『世界』とか『プロ/アマチュア』という観点で否定的な意見を書くのは『他のフットボール』のファンらしいのですが、そもそも NFL と比べるのがおかしな話ですね。
世界一のスポーツ大国アメリカのトップアスリート中のトップアスリート、さらにその中の頂点とも言えるプレイヤーが集まっているのが NFL ですよ。
高校生から社会人まで全て合わせても18000人強の競技人口で、(こう言ってはなんですが)その全てがトップアスリートというわけでもない日本のフットボーラーとでは、試合が成立するわけがない。
考えれば分かる事ですよね。

逆に言わせて貰うなら、競技人口81万人の頂点に立つプロの中から選ばれた日本代表ティームが、散々税金から強化費を捻出させた挙げ句の果てに、QBK みたいな言い訳をして世界ランキング48位だって。
そんな生ぬるいプロよりも、この真剣に戦ったアマチュア達の方がよっぽどスゴい事をやったと、オレは心底思いますね。


実を言うと、今回の観戦は店のお客さんであるTさんと一緒でした。
Tさんは、友達に会うために前日から東京にいたのですが、オレより先に競技場へ行って席を取っていてくれました。(台風のために電車の接続がメチャメチャで、オレは予定よりかなり遅れましたが)
で、席に着くと、彼女はガイドブックのルールのところを読んでいたのです。
「あれ、ルール・・・知らんの?」 「初めて見るんです」 「えーっ!!」という会話のあと、基本的なルールとオーロラヴィジョンの数字の見方を説明したところで試合開始。
初めのうちは「今のは何でみんな喜んでいるんですか?」などと質問してきたTさんも、ファースト・クォーターの終り頃にはゲームの見方が分かって来たようで、1プレイごとに一喜一憂してましたね。

試合が終わって席を立つ時、彼女が言った「こんなに面白いものだったなんて知りませんでした」という言葉に、オレは「これを知ってしまうと・・・・(ここから後に言った事を書くと『他のフットボール』のファンが怒りそうですから止めておきましょう)

インターネット上の掲示板にフットボールの話が出ると「アメフトはルールが複雑で分からない」と書き込むヤツが必ずいますが、それに対するオレの答えはこうです。
「それはあなたがバカだからです。普通のアタマを持っている人なら理解できます。」
今回初めて見たTさんが、あれだけ喜んでいた事でも、それが証明されたと思います。

たぶん彼女は、NFL のシーズンが始まる秋頃、ウチの店のスクリーンで NFL のゲームを見に来る事になるだろうと思います。
まぁ、これでフットボール・ファンがひとり増えましたね。


ところで、今回のワールドカップが始まる少し前に、NFLヨーロッパのアムステルダム・アドミラルズに所属していた木下典明が、NFLのアトランタ・ファルコンズとフリーエージェント選手として2年契約を結び、トレーニングキャンプに参加することが決まりました。
木下がファルコンズの最終ロースターに残ることができれば、日本人初のNFL選手が誕生するわけですが、ファルコンズのウェブサイトのニュースのところを見ると、こんなふうに書かれています。

The Atlanta Falcons today signed wide receiver Noriaki Kinoshita (pronounced Nor-ee-ah-key Key-no-she-ta), a native of Osaka, Japan. Kinoshita graduated from Ritsumeikan University in Kyoto, Japan and spent the last three years with the Amsterdam Admirals of NFL Europa.

わざわざ名前の発音の仕方まで書いてあるところを見ると、ファルコンズは木下を高く評価しているのだろうと思います。
以前、このブログで『NFLに日本人プレイヤーが登場するのは、ズ〜ッと先のことだろうと思います。』と書いた事がありました(一糸乱れず 2/7)が、思っていたよりも早く実現するかもしれませんね。

今回の決勝戦の、文字どおりの『接戦』を観るにつけ、『日本のフットボール』の実力と評価が上がって行く事を、オレは心から願っていますよ。

今回、川崎まで行ってナマで決勝戦を観る事ができたわけですが、最後に今思っている事を書いて終りにします。

日本が三連覇するところを観たかった!!

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 23:10Comments(2)スポーツ

2007年07月14日

アメフト・ワールドカップ その1

Ciao. spockです。

7月7日から川崎で開催されているアメフトのワールドカップも決勝戦を残すだけとなりました。
同じ7月7日にトゥール ド フランスも始まりましたから、両方の情報集めに忙しい毎日でしたが・・・・

今回の大会では日本の3連覇が懸かっているわけですが、本家のアメリカが出場するのは今回が初めてですから、本当の意味での最初のワールドカップだとオレは思っています。


我が日本ティームは、初戦の対フランス戦、2戦目の対スウェーデン戦ともに48−0で圧勝し(日本が相手を0点におさえたのは、ワールドカップでは4回目)決勝進出を決めましたが、まぁ、予想通りの結果になりましたね。









スウェーデン・ティームは体格的には圧倒的に有利な上、NFLヨーロッパの現役プレイヤーが何人かいる事もあって、ひょっとしたら苦戦になるかも、とも思っていましたが全くの杞憂に終りました。
国際アメリカンフットボール連盟 IFAFのウェブサイトを見ると Speed over Size という見出しが目につきます。

決勝戦は日本対アメリカになるだろうと予想して、決勝戦のティケットを手に入れていたのですが、予想通りの組合わせになった事はいいとしても、台風の影響がどうなるかが心配です。



まぁ、普通のブログなら、ここで終るのでしょうが、まだまだ続くのが『ラ フェニーチェのチューボーから』なんですよね。
今回は、世界的アメフト事情について書いてみましょう。


今回のブログは『7月7日から川崎で開催されているアメフトのワールドカップも・・・』と書き出したわけですが、「へぇ〜、知らなかった」と言われる方が結構多いんじゃないかと思います。
出場国も6カ国だけ(予選があったのは当然ですが)の上、マスコミもほとんど話題にしてませんから、まぁ、こんなものと言えばこんなものなんですけどね。
今回出場するのは、開催国の日本、パン・アメリカ大陸代表のアメリカ、ヨーロッパ大陸代表のスウェーデン、ドイツ、フランス、アジア・オセアニア大陸代表の韓国の6カ国です。

そもそも、アメリカン・フットボール(以後フットボールと書きます)というスポーツは、当然の事ながら、それ以上ないほどアメリカのスポーツなんです。
だから、アメリカ人にすれば、他の国がやろうがやらまいが気にしていないようですね。
前2回の大会に本家のアメリカが出場しなかった理由が『アメリカを代表するアマチュア・フットボールの組織がなかったから』という事でも分かりますね。
世界で一番成功したスポーツ・ビジネスであるNFLは、ある程度地盤のあったヨーロッパにNFLEuropeを作りましたが(何人かの日本人プレイヤーもいます)、今年一杯で撤退する事が決まっています。
そういえばバブルの頃、東京にNFLのティーム『東京サムライズ』を作る計画もあったようですが、バブル崩壊と共に消え去りました。

国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)に加盟している国を挙げてみましょうか。
ヨーロッパ大陸では、ドイツ、イタリア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、オランダ、フランス、イギリス、オーストリア、スイス、ベルギー、ノルウェー、スペイン、ロシア、チェコ、ハンガリー、ルクセンブルグ、スロヴァキア、トルコ、ポルトガル、ポーランド、ギリシャ、ウクライナ、エストニア、モルダヴィア、モロッコ、セルビア・モンテネグロ。
パン・アメリカ大陸では、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、バハマ、コスタリカ、グァテマラ、ホンジュラス、ウルグアイ。
アジア・オセアニア大陸では、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、タイ。

その中でも特に盛んな国を挙げれば、本家のアメリカと、プロリーグのあるカナダ、メキシコを別にすれば、ドイツ(NFLEの6ティームの内、5ティームがドイツにある)と日本くらいでしょう。
競技人口から言えば、日本が約18600人、ドイツが約16500人、フランスは約6000人、スウェーデンは約2000人だという事です。(ただし、競技人口率では、アメリカ0.5%、スウェーデン0.022%、ドイツ0.020%、日本0.015%、フランス0.006%の順になります)
ヨーロッパの中でドイツの競技人口が特別多いのは、ラグビーが普及していないからなのだそうですが、そのドイツと、それより競技人口の多い日本にしてもマイナーなスポーツですから、世界的マイナースポーツである事は間違いないですね。
まぁ、アメリカとカナダ以外では、絶対にメジャーなスポーツになる事はないだろうと思いますけどね。(その事について、改めて書きます)

でも、こうして見てみると、日本とドイツでフットボールが盛ん(あくまでも他の国に比べてですが)なのは、何となく解る気がしませんか?
世界中で、列車の運行時間が一番正確なのが日本とドイツなのだそうです。
緻密な規則を作り、それをきちんと守るという国民性というか性格は、システマティックな戦略・戦術を組立て、各個人が自分の役割を確実に実行しながら敵陣に攻め込んで行くというフットボールの競技的特性にピッタリ合っているのだと思います。
また、日本とドイツは『物づくり』の国でもあります。言い換えれば『職人』の国という事です。
そういう意味でも『専門職のスポーツ』言い換えれば『職人技のスポーツ』であるフットボールが合っているのは当然だとオレは思っているのですけどね。

今から30年くらい前には「身体の小さい日本人にはラグビーやアメフトは絶対無理」とよく言われていました。
でも、オレはある時から、フットボールで世界のトップクラスにまで行けるんじゃないか、と思い始めたのですよ。勿論、それには理由があります。

過去に、日本人が世界のスタンダードになるような技術や戦略を考え出したスポーツでは世界一になっているんですよ。
たとえば、バレーボールの回転レシーヴ、水泳のバタフライ、それと平泳ぎの潜水泳法、これらは日本人が考え出し、その競技で世界一になっていますね。
ではフットボールでは、と言うと『ショットガン・フォーメイション』があります。
日大の篠竹幹夫監督が編み出したオフェンス陣形ですが、これが今ではプロが普通に使うフォーメイションのひとつになっています。
フットボールの場合は、NFL という飛び抜けて高い『世界最高峰』がありますから、世界一というのは難しいと思いますが、ワールドカップで3連覇を目指している現状を考えると、オレの考えは正しかったのじゃないかな、と思うのです。
身体的に不利だと言われ続けた日本人がここまでやっている事を考えると、やっぱりフットボールは日本人に合ったスポーツだったんだな、って思いますね。

あと、もうひとつ書いておかなければならない事があります。
前回のワールドカップの時、日本のフットボールについて、すべての国から賞賛された事があるのです。
それは日本のバックアップ体制です。
プレイヤーのトレーニングや食事、ボディーケア、マネージメントなどに関して、紛れもなく日本が世界一だと評価されたのですよ。
アマチュア・スポーツとしては世界最高のレヴェルにあると断言してもいいでしょう。
つくづく、日本のフットボールってスゴイと思います。

ここでついでにオレの意見を言わせてもらうなら、散々大騒ぎして税金まで投入したあげくに全く成果の出せないサッカーにばかりでなく、フットボールをはじめ頑張っているマイナースポーツにも国が助成するべきだと思うのですが、皆さんはどう思いますか?

さて、日本とドイツの事を書いた後にイタリアのことを書くのは矛盾しているような気もしますが、書いておく必要がありそうですね。
今大会には出場していませんが、かつてヨーロッパ選手権でダントツの優勝回数を誇っていたのがイタリアだと言うと、意外に思われる方が多いのではないでしょうか。
第1回のワールドカップが開催されたのもシチリアのパレルモでした。

イタリアでフットボールと言えば間違いなく Calcio であり、Football americano の認知度はずーっと低いうえ、競技人口は約3000人です。
でも、そんなイタリアが強いのですよ。
FIAF.NET を見てみると、こう言ってはなんですが、日本アメリカンフットボール協会のウェブサイトより、ずーっと充実した内容ですよ。
驚くのは、競技人口が日本の6分の1以下のイタリアで、Serie A1 からジュニア、ユース、キッズまで、きちんとしたピラミッドが出来ている事なんですよ。
何事につけ適当な事で有名なイタリア人が、スポーツに関する限り、実に緻密な組織を作り上げてしまうのは不思議ですね。

これはオレの持論なんですが、日本が工業製品でやっている事を、イタリアはスポーツでやっているのだと思うのです。
日本では、外国で開発された機械や電気器具などの工業製品を、世界のトップクラスの機能と品質に改良して輸出する。
イタリアでは、サッカー・バスケットボール・バレーボールなどの外国のスポーツで、世界のトップクラスのリーグを作り上げ、そこで活躍するプレイヤーを海外に送り出す。

おそらく、フットボールでも同じノリでリーグを作ってしまったのではないかと思います。
イタリア最強で最も人気があるのは Bergamo LIONS です。

ちなみに、ベルガモという街は、オレの料理の基本になっている Taverna del Colleoni があり、また自転車競技に関しても有名な街であり、そしてフットボールの街でもあります。
オレにとってはイタリアで一番大切な街なんですよ。


このブログを書いている14日の夜現在、明日の決勝戦が予定通り行われるのか分かりません。
でもオレは、明日の朝イチで出かけます。
何とか明日中に帰って来たいのですが、もし、それが無理なら、明後日のランチは臨時休業と言う事になるでしょうね。
まぁ、台風の進路次第なんですけどね・・・・・

次回の『その2』では、世界に広まらないフットボールの話、を書く予定です。
では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 23:08Comments(4)スポーツ

2007年07月06日

2周年感謝パーティー

Ciao. spockです。

おかげさまで LA FENICE は、7月1日、3年目に突入しました。
オープンから1年半は、マニアックな店故に客足が伸びず、赤字垂れ流し状態が続いて頭を抱える日々が続きましたが、少しずつこの店の事を理解して下さるお客さんが増え始め、昨年末あたりから、僅かではありますが儲けが出るようになりました。

また、このひだっちblogでも、多くの方が LA FENICE について書いて下さったおかげで「ひだっちblog を見て来ました。」と言われるお客さんも増えてきました。
本当にありがとうございます。
これからも LA FENICE をよろしくお願いします。

1日の夜、2周年感謝パーティーという事で、お客さん、お世話になった方々、業者の方、友人等に集まってもらい、立食パーティー形式で料理と酒を楽しんで頂きました。
仕事などの都合で来て頂けなかった方も何人かおられましたが、20人の方と一緒に楽しい時間を過ごす事が出来ました。
パーティーについては、月刊ブレスのくーぽんさんブレンダさんが書いて下さったので、そちらを見て頂ければ雰囲気が伝わると思います。

パーティーのメニューはと言うと、
  生ハムとメロン、コッパ、ミラノ風サラミの盛り合わせ
  海の幸のマリネ  
  イタリア風オムレツ
  にんじん、セロリ、ブロッコリのトリフォラート
  グリーンアスパラのミラノ風
  オレッキエッテのシチリア風ミートソース
  ジャガイモのニョッキのピエモンテ風バターソース
  自家製リングイーネのレモンバターソース
  ペンネ・リガーテの4種チーズソース
  スパゲッティ トマト入りカルボナーラ
  鯛の岩塩包み焼
  タラのムニエル モンテカルロ風バターソース
  鶏の魔女風鉄板焼き
  牛フィレのグリル 4種きのこソース
  栗のシロップ漬 ホイップクリーム添え
  ジェラート クロッカンテ
  カボチャのプリン

今回のパーティーでは、今まで出した事のなかった料理も含めて多くの種類の料理を食べてもらうことが出来、皆さんに喜んでもらえたようです。
新作料理を集めたパーティーや、ワインの試飲会をやればいいという提案も頂きましたが、これは考えてみる価値がありそうですね。(1981年のBaroloやBarbarescoを秘蔵しているので、試飲会で飲んでもらうのもいいかもしれませんね)

来年は3周年のパーティーを、さらにグレードアップした内容で出来るように、また頑張って行きたいと思っています。
その前にたぶん、2.5周年パーティー(速い話が年末のカウントダウン・パーティーです)があると思いますが・・・


頂いた花です。

パーティーに出席できないのでと言ってわざわざ届けて下さった方や、ブログを見て2周年の事を知ったからと言って次の日に持って来て下さった方もありました。

本当にうれしいですね。
ありがとうございました。




何人かの人には余興をお願いしていたのですが、快く引き受けてもらえたので、ギターの演奏や弾き語りなどで場が盛り上がり、また劇団関係の人は即興の漫才(?)や芝居を披露してくれました。
で、こういう場合に漫才のネタにされるのは、当然の事ながらオレなんですよね。
シェフは何故ロン毛なのか、から始まって、シェフはいつもコスプレしている、という話になっていったのですよ。

こんな風に書くと、普段のオレは余程突拍子もない格好をしているように思われそうですが、全然そんな事はないんです。
いわゆるアキバ系のオタクや、原宿あたりを闊歩している人達の専売特許みたいなコスプレをやったら、まわりが完全にひいてしまいますよ。今のところ、オレはそんな経験はないですからね。

ただ、その漫才の途中で「シェフがいつも着ている・・・えーっと・・・」って言葉につまったら、お客さんの中から、すかさず助け舟が出たんですよね。
コスプレではない(と思う)けれど、オレの中に『自分のスタイル』というものが出来ている事を、みんなが認識しているということなのかもしれません。
もし、オレに対しての『コスプレ』という言葉がそういう意味で使われたのだとすれば、
『我が道を行く』(要するに、人のやらない事をやる)事を信条としているオレにとっては最高の褒め言葉のひとつという事になるんですけどね・・・・
この『自分のスタイル』については、そのうちに書く事になりそうですね。


話はかわりますが、先日、いつも来て下さるN先生がカウンターに来られたのですが、帰られる時に、もう読んでしまったからと言って1冊の本を置いていかれたのです。
その本のタイトルは『バール、コーヒー、イタリア人』(島村菜津著 光文社新書) 副題には『グローバル化もなんのその』 帯には『なぜイタリアには、スタバもコンビニもシャッター通りもないのか?』とあります。
あぁそうそう、こんな風だったよなぁ・・・なんて思いながら読んでいたのですが、世界的にスタバやマクドのようなマニュアル中心のチェーン店が主流となっている今、イタリアにはそういうチェーン店が根付かないという事が書かれているのを読んで「我が意を得たり」という気がしましたね。

イタリア人がバール Bar に行った時のオーダーの仕方を見ていると、日本人とは正反対と言ってもいいくらい見事にワガママでバラバラです。
メニューにないものを注文するのはあたりまえ、というか、メニューなんか見ていない。
「○○に××をちょっと入れて」みたいな注文を当然のようにします。
また「オレも同じの」なんて事は、まず言いません。
で、店の方も、それが当然とばかりにオーダーを受け、それがふつうに出てきます。
そういうのがアタリマエの国では、マニュアル通りのものしか出せないチェーン店が流行るハズがない。(日本とはエラい違いですね)

腹を膨らませるのが目的で行くのなら、マクドでもミスドでもいいでしょう。
でも、何かいいものを食べたいと思った時、自分のワガママをきいてくれる店があったら楽しいと思いませんか。
オレが LA FENICE をオープンする時に考えたのはその事なんです。

ただ、バールと違ってレストランでは食材を準備しなければなりませんから、予約制にして予約を受ける時にお客さんのワガママをきく事にしたのです。
でも、予約がない時や予約が終った後には、カウンターで「その時にできるもの」という範囲内で目一杯ワガママをきこうを思っているわけです。
で、それが結構楽しいんですよ。
まぁ、オレ自身がワガママな人間ですから、良く分かるんでしょうけどね・・・・

「カウンターで」という電話がかかってくる事が多くなりました。
オレの考えていた事が正しかったんじゃないかな・・・と思っているのですが・・・・

どうですか、ウチのカウンターでワガママな注文をしてみませんか。
お待ちしてますよ。(来られる前に、空いているか確認の電話をお願いします)

3年目を迎えた LA FENICE をこれからもよろしくお願いします。


最後になりましたが、パーティーに参加して下さった方、花やワインを届けて下さった方、本当にありがとうございました。
また来年もやりますよ。


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 17:38Comments(10)