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2007年09月23日
カウンターで・・・
Ciao. spockです。
朝晩は涼しいのに、昼は真夏並みに暑いですね。
これ、どうなっているんでしょう。
やっぱり、地球温暖化の影響でしょうかね。
この9月は予約が少なく(と言ってもウチの場合は前日が前々日に予約が入る事が多いのですが)どうなる事がと心配していたのですが、このところカウンターに来て下さるお客さん方が多くなってきたように思います。
「ここのカウンターは落ち着く」と言って下さる方が結構おられるのですが、本当にうれしい事ですね。

オレ自身は、接客があんまり得意な人間ではないのですが、カウンターでお客さんと話しながら料理を作るのは、本当に楽しいと思うんですよ。
こう言ってはなんですが・・・ウチのカウンターに来られるお客さんは(類はなんとかを呼ぶと言いますが)マニアックな人が多い事も事実ではありますね。
ただ、オレはマニアックな人間故に、話題の守備範囲が狭いのですよ。
例えば、アメフトのルールは知っていても、野球やサッカーのルールは殆ど知らないわけです。
でも、マニアックな部分での共感とでも言うのでしょうか、ディープな話になる程、知らない分野の事であっても、何となく感覚的に理解できるようになるんです。
ですから、かなりディープな話で盛り上がったりしますが、それが楽しいんですね。
でも、いつもそんなディープな話ばかりしているわけではありません。
過日『Spockのネタ帳』に書いた『ネタ作りの話』は、最初コメントが全然なくて、完全にスベッたと思って落ち込んでいたのです(ネタ作りの話でスベッたのではシャレになりませんからね)が、カウンターに来られたお客さんから『金太の大冒険』や、つボイの話が出た時はうれしかったですね。
(その時に訊かれたのが、15年前の映像をどうやって見つけたか、という事なんですが、あれはただ『金太の大冒険』でググッたら出て来たのですよ。しかも同じ映像を2人がアップしている。あれ、誰が保存していたんでしょうね。)
まぁ、そんな他愛のない話で盛り上がれるのもカウンターのいいところなんです。
でも、時には答えに困るビミョーな問題で盛り上がってしまう事もあるんですよね。
そんな時は、笑ってごまかすしかありませんが・・・・・
先日、よく来てくれるF君が「しばらくこの店に来ないと、不思議とシェフの顔が見たくなるんですよ」と言ってくれたのです。
こういうふうに言ってもらえるのって、スッゴく幸せだと思いますね。
ただ、オレは思っている事がすぐに顔に出るタイプだし、自己主張も強いし、接客が上手いわけでもないし、愛想がいいわけでもない人間です。
考えれば考えるほど、カウンターで接客するというのは一番向いていないように思えるのですよ。
時々どうしてなんだろうな、と考える事があります。
まぁたいていは、どうでもいいや、で終ってしまいますが・・・・
でも今回は、こういう事を書き始めたのですから、書きながら考えてみる事にします。
今から12〜3年前、スクーバ・ダイヴィングに入れ込んでいた時、プロ(ダイヴ・マスター)になる事を目指していた事がありました。(結局、仕事が忙しくなって断念しましたが・・・)
オープン・ウォーター(一番初めの海での講習)について行き、インストラクターを手伝いながら、テクニックや人の扱いを覚えるわけです。
ある日の反省会の時に、インストラクターからこんな事を言われました。
「spockさんは凄くアクが強いんだけど、そのアクの強さで逆に人を惹き付ける珍しいタイプだな」
また、別の時にこんな事も言われました。
「spockさんは人の話を聞くのが上手いんだから、それをうまく使えば人と接する上でスゴく有利になるよ」
そのインストラクターは、オレが他の人よりほんの少しだけ優れている部分を誇張して言ってくれたのかもしれません。
あるいは逆に、オレのアクの強さを嫌う人もいるだろう事や、人の話を聞く以上に自分が話してしまうとぶち壊しになってしまう事を、それとなく教えてくれたのかもしれません。
そういう意味で、その時言われた事は、オレが今こういう形で店をやっている事にもスゴく影響があったのだと思いますね。
オレは今、そういう事を言ってくれたインストラクター(ココナッツの古川さん)にスゴく感謝しているのですよ。
まぁ、こんな事を書き始めたついでに、別の面からもう少し見てみましょうか。
先日、このひだっちブログで、すぐりさんが『動物占い』の事を書かれていましたが、あの占いで見ると、オレは『タヌキ』です。
タヌキは相手軸の状況対応型、要するに「自分より相手の事をまず考え、その時の状況に応じて柔軟に対応するタイプ」ということなのですが、7年くらい前、初めて動物占いの本を読んだ時は意外に思ったものです。
自分の事をワガママでマイペースな人間だとズ〜ッと思っていましたからね。(今でもそう思っていますが・・・・)
以前、このブログに『2周年感謝パーティー』の事を書いた時、こんな事を書きました。
腹を膨らませるのが目的で行くのなら、マクドでもミスドでもいいでしょう。
でも、何かいいものを食べたいと思った時、自分のワガママをきいてくれる店があったら楽しいと思いませんか。
オレが LA FENICE をオープンする時に考えたのはその事なんです。
ただ、バールと違ってレストランでは食材を準備しなければなりませんから、予約制にして予約を受ける時にお客さんのワガママをきく事にしたのです。
でも、予約がない時や予約が終った後には、カウンターで「その時にできるもの」という範囲内で目一杯ワガママをきこうを思っているわけです。
で、それが結構楽しいんですよ。
まぁ、オレ自身がワガママな人間ですから、良く分かるんでしょうけどね・・・・
こういう考え方ができるのは、相手軸の状況対応型だからこそ、と言うべきなのかもしれません。
カウンターに来られたお客さんから希望を聞いて、話し合いながらメニューを決めるのがウチのやり方なんですが、オレはお客さんの希望に対して、その時にできる最大限の範囲で応えたいと思います。
また、できるだけいろんな物を食べて欲しいと思うので、お客さんが1人でも、パスタは半分の量で2種類以上出すのが基本なんです。
2回目以降のお客さんなら、それがアタリマエと思ってもらえるのですが、初めてのお客さんだと、逆に「そんなにしてもらっていいんですか」なんて言われる事もあります。
でも、それはオレ自身が楽しんでやっている事なので、別に気を使って頂く必要はないんですよ。
なんせオレは、相手軸の状況対応型ですから。
動物占い・・・う〜ん、案外鋭いところを突いているのかもしれません。
さて、カウンターでの、オレの事を書いてきましたから、お客さんについても書いてみましょうか。
ウチのお客さんは、上にも書いたように、マニアックな方が多いと思います。
勿論、そうじゃない方もいらっしゃるわけですが、マニア率(?)は結構高いような気がしますね。
まぁ、どこからを『マニアックな客』と定義するかにもよりますが、カウンターに来られるお客さんの半分はマニアックな方だと思いますね。
見分け方の1つとしては、ウチのパンフレットを一気に読んでしまった方なら、かなりマニア度数は高いと思われますが・・・・
音楽、スポーツ、クルマ、演劇、料理にワインetc・・・・分野はいろいろありますが、ウチのカウンターでは、かなりディープな議論がなされる事も珍しくありません。
まぁ、中にいるヤツ(オレの事です)が煽っているのですから、当然と言えば当然ですかね・・・・
実際のお客さんの事も書いてみたいのですが、ご本人の承諾は得ていないので、承認を得てから書く事にしましょう。
まぁ、名前を出さずに挙げるなら、音楽ではN先生、スポーツではK先生、クルマではKさん、演劇では親友C、料理ではTさん、ワインではH君・・・・まだまだいくらでも挙げる事ができそうですね。
あ、でも一人だけ、書いてもいいだろうと勝手に判断して書きます。
それは、いつもこのブログにコメントを書いてくれる、たけちさん(やどっち15号 たけしさん)です。
昨日の『やどっち』には、たけちさんが書いた『アメフトを楽しもう』という論文(?)がアップされていますが、先日、カウンターでアメフトについていろいろ話したのですよ。
たけちさんは、アメフトをやった事はないそうですが、細かいルールなんかはオレより詳しく知っているようです。
その時に、フットボール・ティームを作るにはどうしたらいいのか、いくら位かかるのか、と訊かれたのですが、今回のブログにも書かれているように、彼が本気でアメフトをやりたいと思っている事は、良〜く分かりました。(追記参照)
実を言うと、オレも20年位前から、高山にフットボール・ティームを作る事はできないか、と考えていたのですよ。
せっかく、ブロンコスというNFLでも有数のティームを持つデンヴァーと姉妹都市なんですから、訳の分からないホームステイなんかやるよりも、デンヴァーからコーチを呼んでフットボール・ティームを作った方が、よっぽど深い交流ができるのではないかと考えていたのです。
また、日本中のアメフト関係者を高山に呼ぶ事が可能なのではないかとも・・・・
(この事については、いつか詳しく書きたいと思っていますが・・・)
たけちさんは、高山にアメフト経験者が結構いる事なども調べているようですから、案外近い将来、高山でフットボールができるようになるかもしれませんね。
もしそうなったら、オレもできる限り協力するつもりですよ。
これは15年前に手に入れた、フットボール・クリニックのヴィデオです。現在でも販売されていますから充分参考になると思います。
おっと、思わず熱く語ってしまいました。
思い入れの強い事は延々と書いてしまいそうなので、この辺で止めておきましょう。
ところで、前々回のブログにフラウマイスターの事を書きましたが、その時に書いた『樽冷却式サーヴァー』を導入する事に決めました。
ブラウマイスターを入れてもらっている小瀬徳酒店さんに樽冷却式サーヴァーの話をしたところ、ウチに1台あるから使ってくれ、と言われたのです。
キリンビールの人に見てもらったところ、OKという返事が来たので、早速連休開けにサーヴァー交換の準備を始めてもらう事になったのです。
これで、年間を通して、さらに品質の良いブラウマイスターをお出しできるようになります。
高山でもブラウマイスターを出す店が増えて来たようですが、最初からブラウマイスターを出していた店としては、品質で負けるわけにはいきませんからね。
LA FENICE のカウンターは、いつも楽しい場所になればいいと思っています。
そのためにオレは、最大限の努力をするつもりです。
でも一番重要なのは、楽しんでくれるお客さんに来てもらう事なんです。
お待ちしてますよ!!
では、また。
Ciao. Arrivederci!! 続きを読む
朝晩は涼しいのに、昼は真夏並みに暑いですね。
これ、どうなっているんでしょう。
やっぱり、地球温暖化の影響でしょうかね。
この9月は予約が少なく(と言ってもウチの場合は前日が前々日に予約が入る事が多いのですが)どうなる事がと心配していたのですが、このところカウンターに来て下さるお客さん方が多くなってきたように思います。
「ここのカウンターは落ち着く」と言って下さる方が結構おられるのですが、本当にうれしい事ですね。

オレ自身は、接客があんまり得意な人間ではないのですが、カウンターでお客さんと話しながら料理を作るのは、本当に楽しいと思うんですよ。
こう言ってはなんですが・・・ウチのカウンターに来られるお客さんは(類はなんとかを呼ぶと言いますが)マニアックな人が多い事も事実ではありますね。
ただ、オレはマニアックな人間故に、話題の守備範囲が狭いのですよ。
例えば、アメフトのルールは知っていても、野球やサッカーのルールは殆ど知らないわけです。
でも、マニアックな部分での共感とでも言うのでしょうか、ディープな話になる程、知らない分野の事であっても、何となく感覚的に理解できるようになるんです。
ですから、かなりディープな話で盛り上がったりしますが、それが楽しいんですね。
でも、いつもそんなディープな話ばかりしているわけではありません。
過日『Spockのネタ帳』に書いた『ネタ作りの話』は、最初コメントが全然なくて、完全にスベッたと思って落ち込んでいたのです(ネタ作りの話でスベッたのではシャレになりませんからね)が、カウンターに来られたお客さんから『金太の大冒険』や、つボイの話が出た時はうれしかったですね。
(その時に訊かれたのが、15年前の映像をどうやって見つけたか、という事なんですが、あれはただ『金太の大冒険』でググッたら出て来たのですよ。しかも同じ映像を2人がアップしている。あれ、誰が保存していたんでしょうね。)
まぁ、そんな他愛のない話で盛り上がれるのもカウンターのいいところなんです。
でも、時には答えに困るビミョーな問題で盛り上がってしまう事もあるんですよね。
そんな時は、笑ってごまかすしかありませんが・・・・・
先日、よく来てくれるF君が「しばらくこの店に来ないと、不思議とシェフの顔が見たくなるんですよ」と言ってくれたのです。
こういうふうに言ってもらえるのって、スッゴく幸せだと思いますね。
ただ、オレは思っている事がすぐに顔に出るタイプだし、自己主張も強いし、接客が上手いわけでもないし、愛想がいいわけでもない人間です。
考えれば考えるほど、カウンターで接客するというのは一番向いていないように思えるのですよ。
時々どうしてなんだろうな、と考える事があります。
まぁたいていは、どうでもいいや、で終ってしまいますが・・・・
でも今回は、こういう事を書き始めたのですから、書きながら考えてみる事にします。
今から12〜3年前、スクーバ・ダイヴィングに入れ込んでいた時、プロ(ダイヴ・マスター)になる事を目指していた事がありました。(結局、仕事が忙しくなって断念しましたが・・・)
オープン・ウォーター(一番初めの海での講習)について行き、インストラクターを手伝いながら、テクニックや人の扱いを覚えるわけです。
ある日の反省会の時に、インストラクターからこんな事を言われました。
「spockさんは凄くアクが強いんだけど、そのアクの強さで逆に人を惹き付ける珍しいタイプだな」
また、別の時にこんな事も言われました。
「spockさんは人の話を聞くのが上手いんだから、それをうまく使えば人と接する上でスゴく有利になるよ」
そのインストラクターは、オレが他の人よりほんの少しだけ優れている部分を誇張して言ってくれたのかもしれません。
あるいは逆に、オレのアクの強さを嫌う人もいるだろう事や、人の話を聞く以上に自分が話してしまうとぶち壊しになってしまう事を、それとなく教えてくれたのかもしれません。
そういう意味で、その時言われた事は、オレが今こういう形で店をやっている事にもスゴく影響があったのだと思いますね。
オレは今、そういう事を言ってくれたインストラクター(ココナッツの古川さん)にスゴく感謝しているのですよ。
まぁ、こんな事を書き始めたついでに、別の面からもう少し見てみましょうか。
先日、このひだっちブログで、すぐりさんが『動物占い』の事を書かれていましたが、あの占いで見ると、オレは『タヌキ』です。
タヌキは相手軸の状況対応型、要するに「自分より相手の事をまず考え、その時の状況に応じて柔軟に対応するタイプ」ということなのですが、7年くらい前、初めて動物占いの本を読んだ時は意外に思ったものです。
自分の事をワガママでマイペースな人間だとズ〜ッと思っていましたからね。(今でもそう思っていますが・・・・)
以前、このブログに『2周年感謝パーティー』の事を書いた時、こんな事を書きました。
腹を膨らませるのが目的で行くのなら、マクドでもミスドでもいいでしょう。
でも、何かいいものを食べたいと思った時、自分のワガママをきいてくれる店があったら楽しいと思いませんか。
オレが LA FENICE をオープンする時に考えたのはその事なんです。
ただ、バールと違ってレストランでは食材を準備しなければなりませんから、予約制にして予約を受ける時にお客さんのワガママをきく事にしたのです。
でも、予約がない時や予約が終った後には、カウンターで「その時にできるもの」という範囲内で目一杯ワガママをきこうを思っているわけです。
で、それが結構楽しいんですよ。
まぁ、オレ自身がワガママな人間ですから、良く分かるんでしょうけどね・・・・
こういう考え方ができるのは、相手軸の状況対応型だからこそ、と言うべきなのかもしれません。
カウンターに来られたお客さんから希望を聞いて、話し合いながらメニューを決めるのがウチのやり方なんですが、オレはお客さんの希望に対して、その時にできる最大限の範囲で応えたいと思います。
また、できるだけいろんな物を食べて欲しいと思うので、お客さんが1人でも、パスタは半分の量で2種類以上出すのが基本なんです。
2回目以降のお客さんなら、それがアタリマエと思ってもらえるのですが、初めてのお客さんだと、逆に「そんなにしてもらっていいんですか」なんて言われる事もあります。
でも、それはオレ自身が楽しんでやっている事なので、別に気を使って頂く必要はないんですよ。
なんせオレは、相手軸の状況対応型ですから。
動物占い・・・う〜ん、案外鋭いところを突いているのかもしれません。
さて、カウンターでの、オレの事を書いてきましたから、お客さんについても書いてみましょうか。
ウチのお客さんは、上にも書いたように、マニアックな方が多いと思います。
勿論、そうじゃない方もいらっしゃるわけですが、マニア率(?)は結構高いような気がしますね。
まぁ、どこからを『マニアックな客』と定義するかにもよりますが、カウンターに来られるお客さんの半分はマニアックな方だと思いますね。
見分け方の1つとしては、ウチのパンフレットを一気に読んでしまった方なら、かなりマニア度数は高いと思われますが・・・・
音楽、スポーツ、クルマ、演劇、料理にワインetc・・・・分野はいろいろありますが、ウチのカウンターでは、かなりディープな議論がなされる事も珍しくありません。
まぁ、中にいるヤツ(オレの事です)が煽っているのですから、当然と言えば当然ですかね・・・・
実際のお客さんの事も書いてみたいのですが、ご本人の承諾は得ていないので、承認を得てから書く事にしましょう。
まぁ、名前を出さずに挙げるなら、音楽ではN先生、スポーツではK先生、クルマではKさん、演劇では親友C、料理ではTさん、ワインではH君・・・・まだまだいくらでも挙げる事ができそうですね。
あ、でも一人だけ、書いてもいいだろうと勝手に判断して書きます。
それは、いつもこのブログにコメントを書いてくれる、たけちさん(やどっち15号 たけしさん)です。
昨日の『やどっち』には、たけちさんが書いた『アメフトを楽しもう』という論文(?)がアップされていますが、先日、カウンターでアメフトについていろいろ話したのですよ。
たけちさんは、アメフトをやった事はないそうですが、細かいルールなんかはオレより詳しく知っているようです。
その時に、フットボール・ティームを作るにはどうしたらいいのか、いくら位かかるのか、と訊かれたのですが、今回のブログにも書かれているように、彼が本気でアメフトをやりたいと思っている事は、良〜く分かりました。(追記参照)
実を言うと、オレも20年位前から、高山にフットボール・ティームを作る事はできないか、と考えていたのですよ。
せっかく、ブロンコスというNFLでも有数のティームを持つデンヴァーと姉妹都市なんですから、訳の分からないホームステイなんかやるよりも、デンヴァーからコーチを呼んでフットボール・ティームを作った方が、よっぽど深い交流ができるのではないかと考えていたのです。
また、日本中のアメフト関係者を高山に呼ぶ事が可能なのではないかとも・・・・
(この事については、いつか詳しく書きたいと思っていますが・・・)

もしそうなったら、オレもできる限り協力するつもりですよ。
これは15年前に手に入れた、フットボール・クリニックのヴィデオです。現在でも販売されていますから充分参考になると思います。
おっと、思わず熱く語ってしまいました。
思い入れの強い事は延々と書いてしまいそうなので、この辺で止めておきましょう。
ところで、前々回のブログにフラウマイスターの事を書きましたが、その時に書いた『樽冷却式サーヴァー』を導入する事に決めました。
ブラウマイスターを入れてもらっている小瀬徳酒店さんに樽冷却式サーヴァーの話をしたところ、ウチに1台あるから使ってくれ、と言われたのです。
キリンビールの人に見てもらったところ、OKという返事が来たので、早速連休開けにサーヴァー交換の準備を始めてもらう事になったのです。
これで、年間を通して、さらに品質の良いブラウマイスターをお出しできるようになります。
高山でもブラウマイスターを出す店が増えて来たようですが、最初からブラウマイスターを出していた店としては、品質で負けるわけにはいきませんからね。
LA FENICE のカウンターは、いつも楽しい場所になればいいと思っています。
そのためにオレは、最大限の努力をするつもりです。
でも一番重要なのは、楽しんでくれるお客さんに来てもらう事なんです。
お待ちしてますよ!!
では、また。
Ciao. Arrivederci!! 続きを読む
Posted by spock at
08:32
│Comments(8)
2007年09月16日
物持ちのいい家系
Ciao. Spockです。
日が短くなり、朝晩が涼しくなって、秋だなぁって思う今日この頃ですが、でも日中は暑いですね。
特にウチの場合、店で火を使いますから、その熱気が上がるせいで、2階がスゴく暑いのですよ。
だからと言って、エアコンを設置する程でもないので、うちでは古い扇風機が活躍しています。
このところ、古い扇風機が熱を持って発火した事が原因の火事がときどき報道されますが、製造から30年経った扇風機は危険なのだとか・・・・
でも、そんな報道を見て、思わず鼻で笑ってしまいました。
ウチの扇風機は、もう40年以上も使っていますから。
そもそも、ウチは物持ちのいい家系なんですよ。
親父は何でも自分で修理してしまう人でしたから、電気製品が壊れても自分で直してしまいました。
当然、それを見て育ったオレも同じ事をしているわけです。
そう言えば、赤坂の店にいた時も、店の電気関係と水道関係の修理は大抵オレがやっていましたね。
そんな物持ちのいいウチの中でも、一番長く使っているのがコレ。
ナショナルの扇風機。
買ったのは1966年でしたから、もう41年も使っているわけです。
当時、貸席をしていた祖母が、お客さん用に座敷で使うために買った物なのですが、当時の最高機種でした。
祖母は、もっと安い機種を買うつもりだったようですが、当時6歳だったオレが、吉村電器(現在の吉村ミュージックセンター)の店先で、絶対にこれがいいと言って、無理矢理買わせたのです。
当時の扇風機の機能は、前に風量切り替えスイッチ、後ろ側モーターの上に首振り切り替えスイッチがついているくらいのものでしたが、この扇風機には、リモコン、タイマー、首振り角度調節、前面に電気的な首振り切り替えスイッチがついているのです。
(リモコンについていた金属のプレートがなくなっていますが・・・・)
今ではアタリマエのこれらの機能も、40年前は最新技術だったわけで、『リモコン』という言葉さえ知らない人が多かった頃です。
タイマーを使うと「ジー」という音が結構大きかったり、リモコンにはかなり太いコードがついていたり、時代を感じさせられる事も確かですが、逆に作りがしっかりしている事に感心させられます。
鋳物製の台座もずっしりと重く、モーターの振動を伝えにくくしています。
そして、もう1台。
その翌年に、祖母がオレ専用に買ってくれた、小型扇風機。これは40年物ですね。
on/offのスイッチと首振り切り替えが付いただけの、極めてシンプルな扇風機ですが、これも作りはしっかりとした鋳物製です。
この他にもう1台、39年使っているのがありますが、その全てが現役です。
それらの3台とも、ガードの隙間から指を入れて羽根を回してみると極めてスムーズに回りますから、過熱して発火する事はないでしょう。
きちんと手入れしてやれは、まだまだ10年や20年は使えそうですね。
オレが5年前に買った扇風機の方が、早くダメになりそうな気がします。
クルマなんかでもそうですが、昔の物ほどしっかりと作られているというのは本当だと思いますね。
その他にも、長〜く持っているものが結構ありますよ。
オレは、オーディオ/ヴィデオ系に入れ込んでいた時期が長かったので、そっち方面の機械類がかなりあります。
79年に買ったレコードプレイヤー、ラックスのPD-131とSMEのトーンアーム 3009/S2 improved. 完動品です。
80年に買ったポータブル・カセットデッキ、ソニーのTC-D5M. 現在も使っています。
同じく80年に買ったプリアンプ、マランツの7K. これは長らく使っていないので、真空管やコンデンサーを交換する必要がありそうです。
84年に買った、世界初のLD/CDコンパチプレイヤー、パイオニアのCDL-9000. 延びてしまったゴムベルトを取り替えてやれば現役で使えます。
85年に買った、日本初のコンシューマー用ドルビーサラウンドデコーダー、NECのAV-300. これも充分現役で使えます。
(画像は上から 7K. AV-300. CLD-9000)
86年に買ったVHDプレイヤー、パナソニックのDP-350. VHDでしか観れないソフトがあったので買ったのに、LDでも出始めたので半年でお蔵入り。新品同様箱入りで眠っています。
92年に買ったソニーの『CD電蓄』 これも現役で使用中。
こうやって挙げるだけでも、古い物が結構ありますね。
そう言えば、もっと古い物がありました。
今、ウチにはないので画像が出せませんが、オレが使ったベビーベッドです。
オレが生まれた時に買った物ですから、47年前の物ですね。
このベッドも、オレが折ってしまったところを親父が補修したものなんです。
そのベッドは、オレの後、妹が使いました。
その後、古川の従弟とその妹が使い、それから親戚中の従弟妹達、さらには妹や従弟妹達の子供の間を廻って、もう14~5人くらいが使っているのですよ。
母の兄弟が多いため、従兄弟が多く、中には疎遠になった従兄弟もいますが、そのベッドを使った従弟妹達とは仲がいいのは偶然ではないのかもしれませんね。
今日、古川の従弟が結婚するのですが、子供ができたら、きっとそのベッドを使うのだろうと思います。
古川の従弟が結婚する事で、従兄弟の中で独身なのは最年長のオレだけになってしまいました。
いつかオレが結婚して子供ができたら、そのベッドで寝かせたいと思うのです。
でも、いつの事になるのでしょうね・・・・
では、また。
Ciao. Arrivederci!!
日が短くなり、朝晩が涼しくなって、秋だなぁって思う今日この頃ですが、でも日中は暑いですね。
特にウチの場合、店で火を使いますから、その熱気が上がるせいで、2階がスゴく暑いのですよ。
だからと言って、エアコンを設置する程でもないので、うちでは古い扇風機が活躍しています。
このところ、古い扇風機が熱を持って発火した事が原因の火事がときどき報道されますが、製造から30年経った扇風機は危険なのだとか・・・・
でも、そんな報道を見て、思わず鼻で笑ってしまいました。
ウチの扇風機は、もう40年以上も使っていますから。
そもそも、ウチは物持ちのいい家系なんですよ。
親父は何でも自分で修理してしまう人でしたから、電気製品が壊れても自分で直してしまいました。
当然、それを見て育ったオレも同じ事をしているわけです。
そう言えば、赤坂の店にいた時も、店の電気関係と水道関係の修理は大抵オレがやっていましたね。
そんな物持ちのいいウチの中でも、一番長く使っているのがコレ。

買ったのは1966年でしたから、もう41年も使っているわけです。
当時、貸席をしていた祖母が、お客さん用に座敷で使うために買った物なのですが、当時の最高機種でした。
祖母は、もっと安い機種を買うつもりだったようですが、当時6歳だったオレが、吉村電器(現在の吉村ミュージックセンター)の店先で、絶対にこれがいいと言って、無理矢理買わせたのです。
当時の扇風機の機能は、前に風量切り替えスイッチ、後ろ側モーターの上に首振り切り替えスイッチがついているくらいのものでしたが、この扇風機には、リモコン、タイマー、首振り角度調節、前面に電気的な首振り切り替えスイッチがついているのです。

今ではアタリマエのこれらの機能も、40年前は最新技術だったわけで、『リモコン』という言葉さえ知らない人が多かった頃です。
タイマーを使うと「ジー」という音が結構大きかったり、リモコンにはかなり太いコードがついていたり、時代を感じさせられる事も確かですが、逆に作りがしっかりしている事に感心させられます。
鋳物製の台座もずっしりと重く、モーターの振動を伝えにくくしています。

その翌年に、祖母がオレ専用に買ってくれた、小型扇風機。これは40年物ですね。
on/offのスイッチと首振り切り替えが付いただけの、極めてシンプルな扇風機ですが、これも作りはしっかりとした鋳物製です。
この他にもう1台、39年使っているのがありますが、その全てが現役です。
それらの3台とも、ガードの隙間から指を入れて羽根を回してみると極めてスムーズに回りますから、過熱して発火する事はないでしょう。
きちんと手入れしてやれは、まだまだ10年や20年は使えそうですね。
オレが5年前に買った扇風機の方が、早くダメになりそうな気がします。
クルマなんかでもそうですが、昔の物ほどしっかりと作られているというのは本当だと思いますね。
その他にも、長〜く持っているものが結構ありますよ。
オレは、オーディオ/ヴィデオ系に入れ込んでいた時期が長かったので、そっち方面の機械類がかなりあります。
79年に買ったレコードプレイヤー、ラックスのPD-131とSMEのトーンアーム 3009/S2 improved. 完動品です。
80年に買ったポータブル・カセットデッキ、ソニーのTC-D5M. 現在も使っています。

84年に買った、世界初のLD/CDコンパチプレイヤー、パイオニアのCDL-9000. 延びてしまったゴムベルトを取り替えてやれば現役で使えます。
85年に買った、日本初のコンシューマー用ドルビーサラウンドデコーダー、NECのAV-300. これも充分現役で使えます。
(画像は上から 7K. AV-300. CLD-9000)
86年に買ったVHDプレイヤー、パナソニックのDP-350. VHDでしか観れないソフトがあったので買ったのに、LDでも出始めたので半年でお蔵入り。新品同様箱入りで眠っています。
92年に買ったソニーの『CD電蓄』 これも現役で使用中。
こうやって挙げるだけでも、古い物が結構ありますね。
そう言えば、もっと古い物がありました。
今、ウチにはないので画像が出せませんが、オレが使ったベビーベッドです。
オレが生まれた時に買った物ですから、47年前の物ですね。
このベッドも、オレが折ってしまったところを親父が補修したものなんです。
そのベッドは、オレの後、妹が使いました。
その後、古川の従弟とその妹が使い、それから親戚中の従弟妹達、さらには妹や従弟妹達の子供の間を廻って、もう14~5人くらいが使っているのですよ。
母の兄弟が多いため、従兄弟が多く、中には疎遠になった従兄弟もいますが、そのベッドを使った従弟妹達とは仲がいいのは偶然ではないのかもしれませんね。
今日、古川の従弟が結婚するのですが、子供ができたら、きっとそのベッドを使うのだろうと思います。
古川の従弟が結婚する事で、従兄弟の中で独身なのは最年長のオレだけになってしまいました。
いつかオレが結婚して子供ができたら、そのベッドで寝かせたいと思うのです。
でも、いつの事になるのでしょうね・・・・
では、また。
Ciao. Arrivederci!!
Posted by spock at
09:05
│Comments(6)
2007年09月02日
ブラウマイスターの話
Ciao. spock です。
何となく、秋の気配を感じるようになってきましたね。
夏が一番好きなオレにとっては寂しい時期なんですけどね・・・・
それにしても、この8月は本当に暑かったですね。
そのせいもあってか、この夏はビールがよ〜く出ました。

ウチの店でお出ししているビールは、キリンの『ブラウマイスター』の生です。
他のビールに比べて高いからなのでしょうか、ここ2年ほど、高山で出している店はウチを入れても3軒だけだと聞いていました。
(他の2軒は『宵月』さんと『侘助』さんです)
でも最近、キリンビールの方から、ブラウマイスターを出す店が6軒に増えたと聞きました。
自分がいいと思っているものが広まっていく事は喜ぶべき事なのでしょうが、扱う店が増えるのは、マイナー主義のオレにとっては少し寂しいような気もしますね。
もう30年以上も前に読んだ本(当時創刊されたばかりの『月刊プレイボーイ』のビール特集でした)に、こんな事が書かれていました。
『ヨーロッパの文化は、ワイン/オリーヴ文化と、ビール/バター文化に分ける事ができる』
(当時オレは高校1年でしたが、こういう事を知った事も、オレが今の仕事を選んだきっかけのひとつになったのかもしれません。)
同じヨーロッパでも、温暖な南の国では料理にオリーヴオイルを使いワインを飲みますが、寒い北の国では料理にバターを使いビールを飲みます。
スペインやイタリア南部は前者で、ドイツは後者ですね。
で、北イタリアはと言うと、料理にバターを使いワインを飲みます。両方の文化の中間というか、両方の文化が混在しているわけです。
あくまでもワインと合わせるのが本当なのですが、そういうふうに考えれば、北イタリア料理にビールは合うはずですね。
ただ、バターやチーズなどの乳製品を使う事が多いので、しっかりとした味のビールでなければ料理に負けてしまいます。
ウチの料理に、例えば『スーパードライ』なんかを合わせる事は、オレには考えられないですね。
そんな理由でブラウマイスターを選んだのですが、オレはブラウマイスターとエビスがうまいビールの双璧だと思います。
まぁ、好みの問題もあるのでしょうが、ウチの料理に合わせるのなら、この2つ位しか思いつきませんね。
(こういう事をパンフレットに書いていたからなのでしょうか、先日サッポロ・ビールの方が、エビスとエビス・ザ・ホップの試供品を持って来てくれました。)
カウンターへ来て下さるお客さんにも「ブラウマイスター」と注文される方が多いですから、やはりこのビールの良さを理解してもらえているのだと思うのです。
去年の5月に、キリン・ドラフトマスターズ・スクールのドラフト・マネージャーコース(毎年1回、高山でも開催されます)を受講したのですが、その中で講師の方がこんな事を言われました。
「ドラフトビールは、グラスやジョッキに注ぐ事で初めて商品になるのです。だから、注ぎ方に細心の注意が必要です。それと共にビールの管理やサーヴァーのメンテナンスが非常に重要です。」
グラスやジョッキに注ぐ事で初めて商品になる・・・・・言われてみれば確かにそのとおりです。
ただ栓を抜いて出すだけで商品になる瓶ビールとの違いはそれでしょう。
でも、その注ぐ事が難しいのですよ。
特に何杯か同時に出す時なんかは、ビールと泡の割合や泡の状態を、全て同じように仕上げるのはスゴく難しいですね。
そう言えば、調理師学校へ行っていた時、面積が日本一というビアガーデンでウェイターのアルバイトをした事があるのですが、ビールを注ぐ人の手際の良さとスピードに感心しました。でも、今になって考えると、かなり適当な注ぎ方でしたね。
まぁ、ああいうところではスピードが命なわけで、客も『ビールを味わう』ために来ているわけではないですから、そんな程度でも許されるんでしょうね。
夏に冷たいビールはつきものですが、冷たくする前のビールの管理は夏が一番難しいのですよ。
生ビールは時間の経過と共に劣化していくわけですが、温度が25℃を超えると、劣化する速度が急激に早くなるのです。
樽ごと冷やすサーヴァーなら問題はないのですが、ウチでは樽がむき出し状態ですから、初夏にはもう危ないのですよ。
で、考えたのがコレ。
見た目はよくないですが、発砲スチロールのケースの中に樽と保冷剤が入れてあり、少しでも温度を下げて劣化を遅らせようというわけです。
でも、ビールが必ず毎日出るとは限りませんから、こんな対策をしていても劣化が進んでしまう事があります。
飲んでみると、酸味を感じるのですよ。
そうなったら、勿体ないけれどそのビールはボツです。
まぁ、そんな事をしているから全然儲けが出ないのは分かっているのですが、修了証をもらった以上は、間違ってもヘンなビールを出すわけにはいきませんね。
さあ、冷たいブラウマイスターが出てきました。
つまみはどうしましょうか。

ウチの定番は、生ハムとサラミの盛り合わせです。グリッシーニ(棒状のパン)にハムを巻き付けると、つまみとして食べやすくなりますね。
(生ハムをグリッシーニに巻き付けるのは、大抵の場合、子供の方が上手ですね)
イタリア人がよくやるように、アンチョヴィやオリーヴ、乾燥トマトのオイル漬け等を齧りながら、というのもいいですね。
(ただし、口に付いた油を拭き取らないと、泡が消えてしまいます)
コクのあるこのビールなら、チーズを合わせるのもいいと思います。
また、以前このブログにも書いた、手作りマカロニをつまみにするのもいいですよ。
コースで料理を食べる場合、食前酒代わりにビール、その後でワインというのもスマートな飲み方だと思います。
ビールが一番ウマく感じる夏はもう終りです。
でも、ビールをじっくりと味わうのなら、これからの季節がいいと思います。
ブラウマイスター・・・・じっくりと味わってみませんか。
では、また。
Ciao. Arrivederci!! 続きを読む
何となく、秋の気配を感じるようになってきましたね。
夏が一番好きなオレにとっては寂しい時期なんですけどね・・・・
それにしても、この8月は本当に暑かったですね。
そのせいもあってか、この夏はビールがよ〜く出ました。

ウチの店でお出ししているビールは、キリンの『ブラウマイスター』の生です。
他のビールに比べて高いからなのでしょうか、ここ2年ほど、高山で出している店はウチを入れても3軒だけだと聞いていました。
(他の2軒は『宵月』さんと『侘助』さんです)
でも最近、キリンビールの方から、ブラウマイスターを出す店が6軒に増えたと聞きました。
自分がいいと思っているものが広まっていく事は喜ぶべき事なのでしょうが、扱う店が増えるのは、マイナー主義のオレにとっては少し寂しいような気もしますね。
もう30年以上も前に読んだ本(当時創刊されたばかりの『月刊プレイボーイ』のビール特集でした)に、こんな事が書かれていました。
『ヨーロッパの文化は、ワイン/オリーヴ文化と、ビール/バター文化に分ける事ができる』
(当時オレは高校1年でしたが、こういう事を知った事も、オレが今の仕事を選んだきっかけのひとつになったのかもしれません。)
同じヨーロッパでも、温暖な南の国では料理にオリーヴオイルを使いワインを飲みますが、寒い北の国では料理にバターを使いビールを飲みます。
スペインやイタリア南部は前者で、ドイツは後者ですね。
で、北イタリアはと言うと、料理にバターを使いワインを飲みます。両方の文化の中間というか、両方の文化が混在しているわけです。
あくまでもワインと合わせるのが本当なのですが、そういうふうに考えれば、北イタリア料理にビールは合うはずですね。
ただ、バターやチーズなどの乳製品を使う事が多いので、しっかりとした味のビールでなければ料理に負けてしまいます。
ウチの料理に、例えば『スーパードライ』なんかを合わせる事は、オレには考えられないですね。
そんな理由でブラウマイスターを選んだのですが、オレはブラウマイスターとエビスがうまいビールの双璧だと思います。
まぁ、好みの問題もあるのでしょうが、ウチの料理に合わせるのなら、この2つ位しか思いつきませんね。
(こういう事をパンフレットに書いていたからなのでしょうか、先日サッポロ・ビールの方が、エビスとエビス・ザ・ホップの試供品を持って来てくれました。)
カウンターへ来て下さるお客さんにも「ブラウマイスター」と注文される方が多いですから、やはりこのビールの良さを理解してもらえているのだと思うのです。
去年の5月に、キリン・ドラフトマスターズ・スクールのドラフト・マネージャーコース(毎年1回、高山でも開催されます)を受講したのですが、その中で講師の方がこんな事を言われました。
「ドラフトビールは、グラスやジョッキに注ぐ事で初めて商品になるのです。だから、注ぎ方に細心の注意が必要です。それと共にビールの管理やサーヴァーのメンテナンスが非常に重要です。」
グラスやジョッキに注ぐ事で初めて商品になる・・・・・言われてみれば確かにそのとおりです。
ただ栓を抜いて出すだけで商品になる瓶ビールとの違いはそれでしょう。
でも、その注ぐ事が難しいのですよ。
特に何杯か同時に出す時なんかは、ビールと泡の割合や泡の状態を、全て同じように仕上げるのはスゴく難しいですね。
そう言えば、調理師学校へ行っていた時、面積が日本一というビアガーデンでウェイターのアルバイトをした事があるのですが、ビールを注ぐ人の手際の良さとスピードに感心しました。でも、今になって考えると、かなり適当な注ぎ方でしたね。
まぁ、ああいうところではスピードが命なわけで、客も『ビールを味わう』ために来ているわけではないですから、そんな程度でも許されるんでしょうね。
夏に冷たいビールはつきものですが、冷たくする前のビールの管理は夏が一番難しいのですよ。
生ビールは時間の経過と共に劣化していくわけですが、温度が25℃を超えると、劣化する速度が急激に早くなるのです。
樽ごと冷やすサーヴァーなら問題はないのですが、ウチでは樽がむき出し状態ですから、初夏にはもう危ないのですよ。
で、考えたのがコレ。

でも、ビールが必ず毎日出るとは限りませんから、こんな対策をしていても劣化が進んでしまう事があります。
飲んでみると、酸味を感じるのですよ。
そうなったら、勿体ないけれどそのビールはボツです。
まぁ、そんな事をしているから全然儲けが出ないのは分かっているのですが、修了証をもらった以上は、間違ってもヘンなビールを出すわけにはいきませんね。
さあ、冷たいブラウマイスターが出てきました。
つまみはどうしましょうか。

ウチの定番は、生ハムとサラミの盛り合わせです。グリッシーニ(棒状のパン)にハムを巻き付けると、つまみとして食べやすくなりますね。
(生ハムをグリッシーニに巻き付けるのは、大抵の場合、子供の方が上手ですね)

(ただし、口に付いた油を拭き取らないと、泡が消えてしまいます)
コクのあるこのビールなら、チーズを合わせるのもいいと思います。
また、以前このブログにも書いた、手作りマカロニをつまみにするのもいいですよ。
コースで料理を食べる場合、食前酒代わりにビール、その後でワインというのもスマートな飲み方だと思います。
ビールが一番ウマく感じる夏はもう終りです。
でも、ビールをじっくりと味わうのなら、これからの季節がいいと思います。
ブラウマイスター・・・・じっくりと味わってみませんか。
では、また。
Ciao. Arrivederci!! 続きを読む
Posted by spock at
14:30
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