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2008年09月08日

飛騨高山フィル特別演奏会

Ciao. spockです。

9月になってから、天気がいまいちパッとしませんね。
一日スカっと晴れ上がってくれると気持ちがいいのに・・・・


思い出したように熱い日差しが降り注いだ8月最後の日、去年に引き続き、高山室内合奏団の定期演奏会に行って来ました。
オープンカーにとっては強い日差しが一番キツいけれど、化け猫を走らせて飛騨芸術堂へ向かいました。

今回の演奏会のパンフレットを見ると、『ハイドンの交響曲を聴く会』とタイトルがあり、その横に『飛騨高山フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会』と書かれています。
飛騨高山フィルという名前を見て、オレはスゴくうれしくなりました。

以前このブログに少し書いた事がありますが、もう20年以上も前、将来高山でこんな事が出来たらいいな、という、ある種の夢物語的計画を書き連ねて、親友の千葉茂のところへ送った事がありました。
その中のひとつに、高山にオーケストラ・・・・市が主導の『高山交響楽団』ではなく、演奏家が自主的に集まって作る『高山フィルハーモニー管弦楽団』・・・・を作る事、と書いていたのですよ。

夢物語として書いた、その『高山フィル』が実際に演奏会を開くのです・・・・感動しましたねぇ・・・・
飛騨高山フィルには、これからも活動を続けてほしいと思います。

これで、その計画書に書いた事のうち、実現していない事はひとつだけになりましたが、その事・・・・先日、やどっち15号のたけし君も同じような事を書いていましたが、高山にフットボール・ティームを作ってデンヴァーと交流する事・・・・は、何としてでもオレがやらなければ、と思っているのです。


さて、では演奏会の事を書きましょう。
座った席は、去年と同じ、前から5列目の左側通路のすぐ右の席、E-16。
全体の響きを聴くには後ろの方の席がいいのは言うまでもありませんが、演奏者や指揮者の表情を見るのと、細かい音を聴き分けるには、このあたりが一番いい。
まぁ、いささか野次馬的ではありますがね・・・・

舞台の左奥にはチェンバロが置かれ、その下にスピーカーが見えます。
一瞬、?と思ったけれど、曲目を見てハハーンと思いましたね。


楽団員が出て来て、それぞれの位置につきます。 あ、チェロのトップは西先生です。
編成と配置は、左から1st ヴァイオリンが8人、チェロが7人、ヴィオラが4人、2nd ヴァイオリンが8人、最後列正面にコントラバスが2人です。
あと、ヴィオラが2プルトと、コントラバスが1〜2人増えたら、理想的な編成になりますね。


最初はヘンリー・パーセルの、ロンド ニ短調とシャコンヌ ト短調。
パーセルといえば、ベンジャミン・ブリトゥンの『青少年のための管弦楽入門』に使われたテーマの作曲者、くらいしか知りませんが、今回演奏されたロンドが、そのテーマの原型だと解説に書かれていました。
弦楽器だけで演奏されたそのロンドは、大編成のオーケストラ用に書かれたブリトゥンの作品とは違い、実に「しっとり」とした曲だと感じました。
シャコンヌは初めて聴きましたが、これもいい曲です。

今回の演奏会では、1st ヴァイオリン(特に後ろの方の人達)が充実した音を出して引っぱり、その隣のチェロが支えている、という印象を受けました。
特に目立っていたのは、1st ヴァイオリンの3番プルトの表の人。
途中で気がついたのですが、その人だけは、弓を短く持って弾いているのですよ。
普通に持って弾くと、目立ちすぎるんでしょうかね・・・・


指揮者がチェロに加わり、代わりにコントラバス奏者が指揮台に上がりました。
次の曲は、エリック・サティの『ジムノペディ』の1番の弦楽合奏ヴァージョンです。
普段、サティの曲を聴く事はあまり無いけれど、こうして聴くといいですね。
オリジナルはピアノ曲ですが、弦楽合奏の方が、この曲の物憂げな雰囲気を、より感じさせます。

弦楽合奏による演奏は初めて聴きましたが、この編曲は実に凝っています。
ただ、メロディーが楽器を変えて奏されるところでは、どうしても人数の少ないヴィオラが弱くなってしまいますね。

サティの曲も、昔に比べるとポピュラーになってきたと思います。
オレが初めてサティを聴いたのは、ジャン・ジャック・ベネックスの映画『ディーヴァ』を観た時でしたが、その奇妙だけれど印象的な響きは、その映画のメインテーマとして使われていた『ラ ヴァリー』のアリア、『それなら遠くへ行きましょう』(ディーヴァと呼ばれる歌手の歌う曲ではないと思うけど)に劣らず印象に残ったくらいですから、やはり、何か人を惹き付けるものがあるんでしょうね。


フルート奏者とオーボエ奏者が加わって、次は、マスカーニの出世作にして唯一の成功作『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲です。
なるほど、上手い選曲ですね。
この曲は、叙情的なメロディーを、伴奏以外の楽器がユニゾンで目一杯歌い上げるので、弦楽合奏とはまた違った響きになるし、オーケストラが燃える曲だろうと思います。

この曲の序奏のところで、ソロのオーボエが合いの手を入れるところがあるのですが、驚きましたね・・・・何てきれいな響き・・・・
オーボエほど奏者によって音の違いがでる楽器もないと思うのですが、このトップの人の音は本当にいいと思いますね。

この曲は、ハープが伴奏で大活躍するのですが、さすがにハープ奏者まで呼んでくる事はできなかったようで、電子的な音で代用していました。(やはりスピーカーはそのためにあったわけです)
やはりこの曲では、オーケストラがノッているのが分かります。
目一杯楽しんで弾いている・・・・そんな演奏でした。


次はまた、弦楽器だけの編成に戻り、『ロンドンデリーの歌(ダニーボーイ)』です。
「おぉダニーボーイ、バグパイプが呼んでいるよ」という歌詞で始まるこの曲、高校生の時にシュヴァルツコプのレコードを聴いて以来、オレの大好きな曲です。

そういえは、去年の演奏会のアンコールでも『グリーンスリーヴスの主題による幻想曲』を演奏しましたが、英国のメロディーは常にレパートリーに入れておいてほしいですね。
あのメロディーを慈しんで弾いているのが、気持ちをほのぼのとさせてくれましたね。


さて次は、レスピーギの『リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲』の『イタリアーナ』と『シチリアーナ』
レスピーギって、ローマ三部作くらいしか聴いた事がないのだけれど、有名なシチリアーナは何となく知っている・・・・まぁ、どっちにしろ、暗い曲のイメージが強いんですよね。

今回初めて聴いた『イタリアーナ』は、意外にも明るい曲で、いい曲です。
でもやはり、哀愁を帯びた『シチリアーナ』に惹かれますね。

オーケストラも熱演でしたねぇ。
やはり、目の前でオーケストラが演奏しているの見るのは面白い!!
録音で聴いているだけでは分からない部分・・・・例えば、チェロが細かい音を弾きながら、一音だけピッツィカートを入れている、なんていうのは初めて知りましたからね。


こうして聴いていると、あくまでもオレの素人考えなんですが、弦楽器の配置を変えた方がいいような気がするんですよ。
今回のメインの曲がハイドンなので、その時代のオーケストラの配置である、ヴァイオリンを左右に振り分ける配置にしたのだと思うのですが、左から1st ヴァイオリン、2nd ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと並んだ方が、バランス的にも、響きがうまくまとまるような気がしますね。
それが正解かどうかは、実際にやってみないと解らないんですけど・・・・


休憩をはさんで、今回の演奏会のタイトルにもなっている、ハイドンの交響曲第83番ト短調『めんどり』です。
パンフレットの解説の中に、今回この曲が選ばれた理由らしき事が書かれています。

第4楽章 フィナーレ ヴィヴァーチェ
ト長調の急速楽章です。ハイドンは他の誰とも違う活力あふれたフィナーレを書くことで知られていました。この楽章は、彼の有名交響曲の中では、演奏技術面で難しくなりすぎないよう配慮されている、ほぼ唯一のものです。


なるほど、なぜ『めんどり』なんだろう、と意外に思っていたのですが、そういう理由があったわけですね。

80年代に入った頃から、いわゆる『古楽器』による演奏が増えると共に、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの交響曲は、小さな編成のオーケストラを使い、早めのテンポで演奏される事が多くなりましたが・・・・オレはそういう演奏が、どうしても好きになれませんね。
21世紀に生きている人間に、形式だけ18世紀のものを持って来て聴かせたって、試みとしての面白さはあっても、感動に結びつけるのは難しいとオレは思います。

まぁね、オレのハイドンの原体験が、ブルーノ・ワルターがウィーン・フィルを振って1939年に録音した『軍隊』だったこともあるのでしょうけど・・・・
耳がとろけてしまいそうなほど典雅なウィーン・フィルの音に、曲想に応じて自在に変化するテンポ・・・・そんな超ロマンティックな演奏でハイドンを知ったオレには、現在主流の演奏は、単調過ぎて面白くも何ともない・・・・

今回の演奏会では、今の演奏の主流より、ずっと大きな編成のオーケストラで演奏されますから、そういう意味でもオレは期待していたのですよ。
出だしの音から、小編成のオーケストラでは出す事の出来ない厚みを感じて、オレはうれしくなりましたね。

もちろん、プロのオーケストラのようなキッチリ揃った音を期待するのは無理ですが、逆に一生懸命さが伝わってきます。
よくここまでまとめたものだと感心しました。

そりゃね、例えば、トリルの時に音が完全にバラケてしまう、というような弱点をあげるなら、いくつでもあげられますよ。
でも、そんな聴き方しかできないのだったら・・・・それは寂しい事ですね。

オレは普段、滅多にハイドンを聴く事はないのですが、ハイドンもいいなぁ、って思いました。
それは、この演奏が良かったからなんだと思います。
今回の演奏では、チェンバロが低音部に加わっていましたが、これはこれで面白い。

フィナーレのコーダで、テンポがどんどん上がって行くところは、オーケストラがノリにノッて弾いているのが分かりました。
こういうのを聴くと、高山フィルにはアマチュアの強みを生かして、きちんと形式を整えなければならないプロには絶対出来ない・・・・例えば、往年の巨匠達がやったように、曲想に応じて自由自在にテンポが変わるような・・・・演奏を目指してほしいと心底思うのですよ。

きちんとまとまった演奏なら、CD等でいくらでも聴けるのですから、今年はどんな事をやってくれるのかな、ってワクワクさせてくれる、そんなオーケストラであってほしいと思いますね。
(そういう演奏なら、たとえアンサンブルが崩壊しても、お客さんは喜ぶと思いますよ。)


去年はモーツァルトだったし、今年はハイドン・・・・とすると、来年はいよいよベートーヴェン?
やるとすれば、交響曲の1番か4番あたり、あるいはピアノ・コンチェルトの2番、(ソリストが揃うなら)意表を突いてトリプル・コンチェルトなんてのもアリですかね。


アンコールには、シューベルトのセレナーデ、そして『ふるさと』が弦楽だけで演奏されました。
掌が赤くなるまで拍手をして、ホールを後にしました。


外へ出ると、強い日差し・・・・去年は演奏会の途中で、ホールの中でも分かるほどの雷雨になったのとはえらい違いです。

化け猫のトップを開けて家に向かうと・・・・家に着くまでの間に、顔が日焼けでヒリヒリしてきました。
軽自動車でエアコンを効かせて行く方が、よっぽど楽なんですが・・・・
でもね、誰でも尊敬する人に会う時には、いい格好をして行くでしょう。
だからオレは、飛騨高山フィルに敬意を表して、敢えてジャガーに乗って行ったのですよ。


また来年も、いい演奏会になりますように!!


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 17:20Comments(4)音楽

2008年09月05日

Oさんのトマトとイモ

Ciao. spockです。

9月になりましたねぇ。
秋らしい、スカっとした天気を期待しているのですが、このところの天候は何なんでしょうね。
まだまだ、夏の延長というところでしょうか。
食欲の秋・・・・となるには、もう少し時間がかかりそうですね。


先日、月刊ブレス編集部のウチの担当の方から、予約をもらいました。
前々から、ウチでゆっくりと食事をしたい、と言われていたのですが、やっと時間が取れたそうです。

月刊ブレスの創刊の時期がウチのオープンとほぼ同じ頃だった事や、編集者がいいと思う店しか載せない、と言い切るその方針に共感を覚え、以来、同志のように思えて、ウチの広告の大部分を月刊ブレスにお願いしてきました。

広告の取材の時には、料理の写真撮影の後、その料理は編集者とカメラマンに食べてもらいます。(その料理について書いてもらうのだから当然ですが・・・・)
だから、ブレスのウチの担当の人がウチの料理を一番多く食べている、と言っていいかもしれません。
なので、予約をもらった時に、食べたい料理をリストアップしてファックスで送って、と言っておきました。

と、来ましたねぇ、ファックスが・・・・
で、見てみると、冷たいスパゲッティが書いてある。
う〜ん・・・・どうもオレは冷たいスパゲッティというのが邪道に思えて、ウチの店でやった事は過去2〜3回だけなんですよ。
でもお望みならやりましょう、というわけで、トマトを仕入れに行ったのですが・・・・


オレは『ブランド品』というのがキライです。
ただのバッグでも、ブランドが付くとバカみたいに高くなる・・・・(例外もあるんでしょうが)胡散臭さのカタマリだと思うのですよ。
もっとも、胡散臭いからこそ、みんな高いカネを払うんでしょうけど・・・・
もしオレがブランド品を買うのなら、年月を経て、胡散臭さが抜けたものを買います。
例えば、古いルイ・ヴィトンのバッグだったら、欲しいと思います。
(ウチのジャガーもそのクチですね。もっとも、新車で買うだけのカネはありませんが)

なんかねぇ、野菜にもブランド品が多くなってきたんですよね。
○○産○○トマトとか、○○産○○キャベツとかね。
使ってみようかな・・・・と思わなくもなかったのですが、野菜の場合、胡散臭さが抜けるまで待っていると腐ってしまうので、手を出さなかったのですけどね・・・・
まぁ、基本的に、品種よりも個々の状態を優先するのがオレのやり方なので、例えば、○○産の『フルーツトマト』より、その辺で普通に売っている、完全に熟した『桃太郎』を使っていたわけです。

今年の春、母が友人から紹介されたOさんの作るトマトを買ってきたのですが、

見た目は何の変哲もない、ただのトマトなのに、その旨味と甘味の強い事・・・・それ以後、手に入る限り、Oさんのトマトを使うようになりました。

このトマト、Oさんは普通に売っています。(値段は少し高いですが)
特別な名前を付けているわけでもない・・・・オレは気に入りましたね。
どうしてOさんのトマトだけ違うのか、理由を訊いて納得しました。
水を少ししか与えないで栽培していると言うのです。
なるほど、Oさんのトマトを水に入れると、一気に沈んで行きますが、それだけギッチリと旨味が詰まっているわけなんですね。


そもそもトマトは南米大陸原産で、本来は痩せて乾いた土地で時間をかけて育つものですから、肥沃で雨の多い日本の畑では、早く育つけれど、どうしても水っぽくなるのだと聞いた事があります。
日本でも、南米と同じ条件の温室でトマトを作っている人がいて、そのトマトは高い値段で取引されているとも聞きました。
でも、Oさんのトマトは、せいぜい他の同じようなトマトの1.5倍位の値段で売っています。

水を少ししか与えずに栽培するのでは、手間も時間もかかるはずです。
Oさんは息子さんとふたりで農業をやってみえるので、多量に作る事は難しいでしょう。
でもありがたい事に、ウチでトマトを頼むと、他に売るのとは別に、よく熟したものをとっておいてもらえるのですよ。
おかげで、いいトマトがある時にしか作らない『トマト入りカルボナーラ』を、いつも出す事ができます。

そういえば、オレの料理の師である『ベルゲン』の安田氏は、「料理に使う上で、日本のトマトは、どうしたってイタリアのトマトには敵わない」と、よく言っていましたが、このトマトだったら納得されるんじゃないかと思います。
安田氏は「サラダに使うなら、日本のトマトがいい」とも言っていましたが、実際にOさんのトマトをサラダのドレッシングに使うと、甘過ぎてぼやけた味になってしまいますから、そういう意味でも、イタリアのトマトに比肩するトマトだと言っていいと思いますね。


さて、冷たいスパゲッティのソースを作るのなら、Oさんのトマトが絶対必要です。
朝6時にOさんの家に電話すると、取りに来てもらえるなら畑から取って来る、との返事だったので、母のおぼろげな記憶をたよりに、Oさんの家に向かいました。

Oさんの家の庭にクルマを停めると、Oさんが出て来て、作業場を見せてくれました。
取れ立てのトマトの中から、店で必要な分と、家で食べる分、そして母の友人の分を袋に詰め、ふと横を見ると、こんなトマトが・・・・(何と言う品種か分からないそうですが)

ひとつ摘んで食べてみると、これもまたウマい!! これも袋に詰めました。

で、他に何かないかと作業場の中を見回すと、立派なジャガイモがおいてありました。
これでニョッキを作ったらウマいだろうな、と直感的に思ったので、それも袋に詰め、Oさんに品種を訊くと『キタアカリ』だとの事。

ウチでは、新ジャガの季節はニョッキを作りません。
新ジャガは水分が多過ぎて、ニョッキにすると水っぽくなってしまいます。
ウチのニョッキは普通より粉が少なめで、イモっぽいのが特徴なので、その特徴を生かすためにも、新ジャガの水分が落ち着くまでは、ニョッキは中止するのですが、最近、ニョッキ作りを再開したところだったのですよ。
Oさんのキタアカリが、きっといいニョッキになるのは間違いないでしょう。

Oさんが、キタアカリの横に置いてある、小さな粒のイモを指して、「これはインカの何とかっていうイモなんやけど、煮崩れせんし、栗みたいな味なんやさ」って言うのですよ。
これも思わず袋に詰めましたねぇ。

これがOさんから買ってきた、小粒のイモ『インカのめざめ』です。

うしろのタマネギと比べると、粒の小ささが分かると思います。









これだけ買っても、Oさんの言う値段は驚くほど安いものでした。


さて、この日のブレスの人達に出した料理に、Oさんのところから買ってきたトマトとイモを使ったわけですが、好評でした。

小さなトマトは、前菜としてイタリア産の岩塩を細かくしたものをつけて食べてもらいました。
インカのめざめは、にんじん、ブロッコリと一緒にボイルして、パン粉入りの焦がしバターをかけて、温野菜のサラダに。
冷たいスパゲッティのソースは、かなり強めに塩味をつけないと、全くぼやけた味になってしまうのですが、Oさんのトマトはそんな場合でも、しっかりと甘味と旨味を感じさせてくれます。


オレはプロですから、そこそこの素材でも、きちんとした味を出さなければならないわけですが、いい素材を使う時は本当にラクです。
いい素材は、そこそこアバウトに使ってもいい味が出せますから・・・・

そういう意味でも、素人の方にこそいい素材を薦めたいのですが、Oさんの事はここでは伏せておきます。
何分、生産量が少ないので、みんなが買いに行ったらオレが使えなくなりますから・・・・


その後、Oさんのキタアカリでニョッキを作りましたが、予想通り、いいニョッキができました。
で、その次の日、インカのめざめを使って、ニョッキを作ってみました。

茹でて裏ごしすると、そのままモンブランに使えそうな色です。
実にしっかりとしたイモなので、粉の量は、ごく少量で充分です。

出来上がったニョッキも、かなり黄色いですね。

試食してみると、甘味が強く、弾力もあり、ウマいですよ!!


これからもオレは、ブランド物を避けて「名も無く安くウマい」素材を探しますよ。
まぁね、もともとがアマノジャクな人間ですから・・・・


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  続きを読む

Posted by spock at 17:15Comments(8)