2010年02月07日
いろいろあって・・・・何編かわからなくなったけど・・・・
Ciao. spockです。
寒い日が続きますねぇ。
まぁ、本来なら、こんな寒さが普通なんでしょうけど、ここ数年、暖冬が続いたせいで、余計に寒く感じるのかもしれませんね。
昨冬はまったく出番のなかった薪ストーヴも、今年は大活躍です。
使うのに手間のかかる薪ストーヴですが、炎を見ているだけで本当に気持ちがいい!!
手間と引き換えの気持ちよさなんでしょうかね。
12月が忙しかったのに比べ、1月は本当に静かでした。
ウチのご近所さんも、夜早いうちに照明が消えてますから、同じなんでしょう。
2月は、結構予約が入ってきたので、1月みたいな事はないでしょうけど、世の中全体が、もう少し賑やかになってほしいですね。
そういえばこの前、イタリアへ行った夢を見たのですが、今年はそれを現実のものにできたらいいなと・・・・まぁ、とにかく、できるところまで頑張ろうと思います。
さて、明日はもう、スーパーボウルですね。
今年は、どっちも贔屓のティームではないのですが、ティーム創設以来、初めてSBに出場するニューオリンズ・セインツを応援することにしましょう。
わがデンヴァー・ブロンコスは、開幕6連勝の後失速し、結局8勝8敗で、ワイルドカードも逃してしまいました。
6連勝している時は、高山とデンヴァーの姉妹都市提携50周年をSB出場で祝えたら、なんて夢を見ていましたが、まぁ結局はそれだけの力が無かったという事でしょう。
来年こそ頑張ってほしいですね。
ところで、ウチへ来られるアメフト経験者やアメフト好きの人と、高山とデンヴァーの姉妹都市提携50周年をきっかけにアメフトでの交流ができないか、と話す事がよくあります。
とは言っても、まずティームを作ることが必要なんですが、ある意味で『特殊』なスポーツだけに、なかなか難しい・・・・
でも、何か『きっかけ』ができるといいんですけどね。
前回の投稿後、メインで使っていたiMacが起動不能になり、さらにサブのPCも、なぜか不調で・・・・
『いろいろあって・・・・11~12月編 後編』をアップするはずだったのだけれど、予定が遅れっぱなしになりました。
内容的には、かなり前の事になりますが、せっかく書いたの文章なので、今回はそれをアップすることにしましょう。
12月20日の日曜日、前年に引き続き、高山室内合奏団のクリスマスコンサートに行ってきました。
前年とは逆に、初日(19日)に神岡の『船津座』、2日目が高山文化会館の講堂という順で、公演が行われました。
19日の朝、年内最後のヴァイオリンのレッスンに行った時、前の方が、演奏曲目のおさらいをやってみえたのを少し聴いていたので、かなり期待して聴きに行ったのですよ。
座った席は、前年と同じく、最前列の左側通路すぐ右の席・・・・ホールの特性を考えると、それが一番いいように思います。
もっとも、ヴァイオリンを習い始めたせいで、ヴァイオリン奏者のフィンガリングやボウイングを、しっかりと見たいという事もあったのですけどね。
開演まで待っている間、顔見知りになった団員の方達と挨拶したついでに、いろんな裏話を聞かせてもらったり・・・・
特に、オーボエ・ダモーレとコーラングレ(なぜか、前者はイタリア語、後者はフランス語で呼ばれるんですよね)のソロを吹いた稲田さんとは、結構いろいろ話しました。
いつも、このブログに演奏会の事を書いているせいか、「フェニーチェさんが座っているのを見ると、みんな緊張するんで、寝てて下さい」って言われましたけどね。
今回はオーボエ・ダモーレですね、って言ったら、オーボエ・ダモーレ(愛のオーボエ)って、何ちゅう恥ずかしい名前をつけたんやろ、って言われたので、思わず同意して笑ってしまいましたが。
顔見知りの、某新聞社高山支局長のNさんがとなりに座ったので、話をしていたら、オレがヴァイオリンを習い始めた事を知ってみえたのですよ。
某団員から聞いたとの事ですが、こうなっては、もう絶対に後へは引けませんね。
開演予定時刻ピッタリに、団員が席に着きました。
弦楽器の編成は、ファースト・ヴァイオリンが6人にセカンド・ヴァイオリンが10人、ヴィオラが2人にチェロが6人、そしてコントラバスが2人という、かなり変則的な編成です。
ヴィオラが少ないのはいつもの事なのだけれど、特に今回は2人だけというのも、少しきつそうではありますが、その分、セカンド・ヴァイオリンを増やして、内声を充実させたのかもしれません。
ファースト・ヴァイオリンのオモテ(客席側)には、町川さん、鴨宮さん、井上先生と、ヴェテランが並び、フィンガリングやボウイングを、じっくりと見たかったオレにとっては、願ったり叶ったりの状態でしたね。
演奏を聴きながら改めて思うのは、高山にこういうオーケストラがあるというのは、本当にすごい事だという事です。
アマチュアだから、と言ってしまえばそれまでだけれど、演奏会を無料で公開し、クリスマスコンサートでは、お茶やお菓子まで出すのですから、その心意気がいい!!
高山には、『高山ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ』という、プロのオーケストラもありますが、オレの好みから言えば、まとも過ぎて面白くない・・・・スゴイ演奏なんだけど、ワクワクする事がないんですよ。
それに比べると、高山室内合奏団の演奏会は、(良い意味でも悪い意味でも)何が起こるかわからないという期待感があって、遥かに面白い!!
そもそも芸術って、カネに縛られないアマチュアのためのものだと思うのですが、そういう意味で、さらに磨きをかけ、独自の表現を持つオーケストラになってほしいですね。
さて、その演奏については・・・・実を言うと、ヴァイオリンのボウイングやフィンガリングばかり見ていたような・・・・井上先生だけ下の弦のハイポジションで弾いてる、なんて発見しながら見てました。
以前、何かの本で、楽器を始めると純粋に聴く事ができなくなる、と読んだ事があるけれど、それは本当のようですね。
もっとも、聴く事に関しては年季の入った人間ですから、それはそれで楽しめたのですけどね。
印象に残ったところを中心に、書いてみます。
まず、クリスマスの定番、『貴方に楽しいクリスマスを』、『牧人羊を』が演奏され、気分を盛り上げたところで、ヘンデルの『私を泣かせてください』、マクダウエルの『のばらによせて、森のスケッチ』、モーツァルトの『アレルヤ』と 続けて演奏されました。
どれもいい曲だし、一生懸命な演奏でしたが、オレは『アレルヤ』がいいと思いましたね。
曲自体が好きだから、という事もありますけど・・・・もともとソプラノ・コロラトゥーラのため曲ですから、細かい音形が流れるように連続するのですが、危なげなく弾ききったのは立派だと思いましたね。
その後、大阪支部のメンバーによる弦楽四重奏と、稲田さんのオーボエ・ダモーレによる、バッハのオーボエ・ダモーレ協奏曲の第2楽章・・・・いい曲なんだけど、あまりオレの好みではないです。
それよりも、その次に、稲田さんのソロとオーケストラで演奏された、アダムの『オー・ホゥリー・ナイト』が良かった。
この曲は、去年のクリスマスコンサートでも演奏されましたが、いい曲です。
次に、井上先生のソロとピアノの伴奏で、エルガーの『愛の挨拶』です。
オレの目標としている曲なので、井上先生のボウイングやフィンガリングを、ズーっと見てました。
本当にいい曲ですねぇ。
オレがこの曲を弾けるようになるのは、いつの事になるんでしょう。
でも、目標として、常に意識していたいと思える名曲です。
オレは最初に、チョン・キョンファのCDでこの曲を知ったので、それが自分のスタンダードになってしまっているのですが、その演奏がE dur(ホ長調)で演奏されていたので、違う調で演奏されると、すごく違和感を感じてしまうんです・・・・
と言っても、オレに絶対音感があるのではなく、最低音の関係で、調によって、旋律が変わる部分があるからなんですが、なぜが、ハ長調やニ長調で演奏される事が多いのは、ちょっと残念ですね。
前半の最後は、同じくエルガーの、弦楽の為のセレナーデの第2楽章です。
いや~、初めて聴いた曲ですが、本当にいいですねぇ。
以前、チェロのトップの西先生がウチに来られた時、目一杯ヴィヴラートをかけながらハイポジションで演奏する快感について語っておられたのですが、この曲には、演奏者にそういう快感を感じさせるところが一杯あるんだと思います。
だから、聴いている方にも、それが伝わってくるんですね。
いや~、良かった!!
休憩時間は、後ろに用意された、お菓子と飲み物のテーブルの周りで、知った人同士が、賑やかに話してましたね。
何人かの団員の方から声をかけられましたが、ステージの方を指しながら、来年は向こう側だね、って言われました。
まぁね、オレがヴァイオリンを習い始めたのも、このオーケストラで一緒に演奏するためだったわけですから当然なんですが、まだ難しいかな、って思います。
今のところ、イ長調のファーストポジションしかやってませんから。
ステージに楽団員が入ってくると、中にサンタやトナカイの格好をした人が混じっている・・・・演奏しにくそうな気もしますけど・・・・
後半は、ヴィヴァルディの『グローリア』から始まりました。
続いて、ヴァイオリンのソロが加わり、『四季』の冬の第2楽章・・・・この時期の演奏会として、実にいい選曲ですね。
井上先生のソロもさることながら、オーケストラの伴奏も良かった・・・・少し速めのテンポが、流れを良くしていたと思います。
次は、ヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』、さらに、コーラングレのソロも加わって、グノーの『アヴェ・マリア』と続きますが、いい曲だと思わせてくれる演奏でしたね。
本来の編成に戻って、フォレの『夢のあとに』・・・・ある意味で、センティメンタルなメロディーですが、しみじみと響いてきますねぇ。
そして、ピアノとオルガンも加わって演奏されたのが、アンダーソンの『クリスマス・フェスティヴァル』
クリスマスソングのメロディーが、次々に出てくる楽しい曲なのですが、それぞれの曲で、全く違ったスタイルになっているので、オーケストラとしては大変な曲だと思いますね。
でも、充分に盛り上がりましたから、選曲、演奏ともに成功だったと思います。
最後は、オーケストラの演奏と、聴衆の歌で『きよしこの夜』です。
さて、これで終わり、と思ったら、アンコールとして、クリスマス・フェスティヴァルの一部が演奏されました。
やっぱり、最後は楽しい曲がいいですね。
充実した気分で会場を出ましたが、これからも、このオーケストラには頑張ってほしいですね。
オレも、ヴァイオリンの練習を頑張ることにしましょう。
さて、12月が忙しかったため、年賀状には全く手付かずだったので、正月は年賀状作りに追われました。
で、結局完成したのは5日のことで、何とかギリギリ7日に間に合ったかな、というところです。
まぁね、早く出す方がいいに決まっているけれど、おざなりの年賀状は、間違っても出したくないですからね。
そんなわけで、ずーっとパソコンと向かい合っていたわけですが、休憩中にたまたま見つかったのが、全ヴァイオリニストの憧れの星である超絶技巧の持ち主、ヤシャ・ハイフェッツの弾く『ホラ・スタッカート』
いまだに弓の持ち方がぎこちない、と言うか、力を入れて持ってしまうので、何か参考になる動画はないかと探していたのですが、こんなスゴイ動画がみつかるとは・・・・
ここで見るハイフェッツの弓の持ち方は、薬指と小指をほとんど伸ばしたまま添えているだけに見える上、曲のある部分では、親指と人差し指だけで弓を動かしているところさえあります。
早速、鏡の前に立って、ハイフェッツの真似をして弾いてみました。
当然、真似したからといって出来るものではないけれど、少し無駄な力は抜けてきたような・・・・先生に話したら、呆れてましたけど。
実を言うと、オレはハイフェッツって、好きじゃなかったんです。
どんな超絶技巧を要する曲でも、全く淡々と、眉ひとつ動かさないで演奏するのが、なにか機械みたいに感じてしまって、面白くなかったんですよ。
オレが一番好きなチョン・キョンファの、ひたすら曲に没入して弾いているのと、全く正反対なんですね。
でもね、自分がヴァイオリンを弾いてみて解ったのは、おそらくハイフェッツは、ヴァイオリニストとしての『本能』だけで弾いているんだろう、という事。
それで完璧な演奏ができるんだから、やはり超人と言うべきなんでしょうね。
全てのヴァイオリニストが憧れる、という理由が解った気がします・・・・その後オレも、ハイフェッツの動画を探しまくりましたからね。
まぁね、そんな事をしていたから、年賀状作りが遅くなったんだけど。
カウンターに来られたお客さんが、ある映画のパンフレットを置いていかれました。
その映画とは、神岡の『船津座』の企画で製作された、『ティファニーに朝食を』です。
出演者を見ると、知った名前もあり、興味を持ったんですよ。
この『船津座』は雰囲気のいいホールだとも聞いていますし、神岡へ行った事のない人間ですから、ちょうどいい機会だと思い、観に行く事にしました。
で、母にもパンフレットを見せて誘ってみたら、どうしようかなぁ、って迷っていたのですが、その日の夜になって、出演者の一番上に出とる子はマコの娘やぞ、って言うんですよ。
マコというのは、ウチの本家から神岡へ嫁に行った子で、ウチへ下宿して高校へ通っていた事もあったのですが、それじゃ、マコのところへ寄ってから船津座へ行こう、という事になりました。
雪の中、マコの家に寄ってから、船津座へ向かったのですが、着いてみると、落ち着いた雰囲気の、いい芝居小屋です。
船津座のウェブサイトには、「平成の芝居小屋」とありますが、言い得て妙ですね。
開場まで時間があったのですが、喫茶コーナーでお茶を飲めるようになっているのもいいですね。
ここの職員の中に、ウチへ来られた事のある方がみえて、声をかけてくださったのが嬉しかったです。
さて、その映画は、と言うと、良くできていると思いましたね。
悪い言い方をすれば、素人の寄せ集め、とでも言える出演者達が、キチッと役を演じきっているのはすごいですね。
いかにも、ローカル色豊かなのがいい。
まぁね、『アラ捜し』が趣味の人には、いろいろ言われるのでしょうけど、オレは充分楽しめました。
でも、こういう事を企画した船津座もすごいと思いますね。
何事によらず、ソフトよりハードが先行すると、碌な事にはなりませんが、バブル期を中心に、大した目的もないのに、日本各地に造られたホールなんかは、その最たるものでしょう。
そういうホールの大部分が、管理費さえ捻出できず、持て余されている現状を見る時、ソフトを作り出していこうという船津座の活動は、賞賛されるべきだと思いますね。
それに比べると、高山は少し出遅れているように思えます。
世界生活文化センターなんかも、かなり持て余しているようですが、何かできることを考えるのも必要なのではないかと・・・・
さて、かなり長くなったので、今回はここまでにしましょう。
では、また。
Ciao. Arrivederci!!
寒い日が続きますねぇ。
まぁ、本来なら、こんな寒さが普通なんでしょうけど、ここ数年、暖冬が続いたせいで、余計に寒く感じるのかもしれませんね。
使うのに手間のかかる薪ストーヴですが、炎を見ているだけで本当に気持ちがいい!!
手間と引き換えの気持ちよさなんでしょうかね。
12月が忙しかったのに比べ、1月は本当に静かでした。
ウチのご近所さんも、夜早いうちに照明が消えてますから、同じなんでしょう。
2月は、結構予約が入ってきたので、1月みたいな事はないでしょうけど、世の中全体が、もう少し賑やかになってほしいですね。
そういえばこの前、イタリアへ行った夢を見たのですが、今年はそれを現実のものにできたらいいなと・・・・まぁ、とにかく、できるところまで頑張ろうと思います。
さて、明日はもう、スーパーボウルですね。
今年は、どっちも贔屓のティームではないのですが、ティーム創設以来、初めてSBに出場するニューオリンズ・セインツを応援することにしましょう。
わがデンヴァー・ブロンコスは、開幕6連勝の後失速し、結局8勝8敗で、ワイルドカードも逃してしまいました。
6連勝している時は、高山とデンヴァーの姉妹都市提携50周年をSB出場で祝えたら、なんて夢を見ていましたが、まぁ結局はそれだけの力が無かったという事でしょう。
来年こそ頑張ってほしいですね。
ところで、ウチへ来られるアメフト経験者やアメフト好きの人と、高山とデンヴァーの姉妹都市提携50周年をきっかけにアメフトでの交流ができないか、と話す事がよくあります。
とは言っても、まずティームを作ることが必要なんですが、ある意味で『特殊』なスポーツだけに、なかなか難しい・・・・
でも、何か『きっかけ』ができるといいんですけどね。
前回の投稿後、メインで使っていたiMacが起動不能になり、さらにサブのPCも、なぜか不調で・・・・
『いろいろあって・・・・11~12月編 後編』をアップするはずだったのだけれど、予定が遅れっぱなしになりました。
内容的には、かなり前の事になりますが、せっかく書いたの文章なので、今回はそれをアップすることにしましょう。

前年とは逆に、初日(19日)に神岡の『船津座』、2日目が高山文化会館の講堂という順で、公演が行われました。
19日の朝、年内最後のヴァイオリンのレッスンに行った時、前の方が、演奏曲目のおさらいをやってみえたのを少し聴いていたので、かなり期待して聴きに行ったのですよ。
座った席は、前年と同じく、最前列の左側通路すぐ右の席・・・・ホールの特性を考えると、それが一番いいように思います。
もっとも、ヴァイオリンを習い始めたせいで、ヴァイオリン奏者のフィンガリングやボウイングを、しっかりと見たいという事もあったのですけどね。
開演まで待っている間、顔見知りになった団員の方達と挨拶したついでに、いろんな裏話を聞かせてもらったり・・・・
特に、オーボエ・ダモーレとコーラングレ(なぜか、前者はイタリア語、後者はフランス語で呼ばれるんですよね)のソロを吹いた稲田さんとは、結構いろいろ話しました。
いつも、このブログに演奏会の事を書いているせいか、「フェニーチェさんが座っているのを見ると、みんな緊張するんで、寝てて下さい」って言われましたけどね。
今回はオーボエ・ダモーレですね、って言ったら、オーボエ・ダモーレ(愛のオーボエ)って、何ちゅう恥ずかしい名前をつけたんやろ、って言われたので、思わず同意して笑ってしまいましたが。
顔見知りの、某新聞社高山支局長のNさんがとなりに座ったので、話をしていたら、オレがヴァイオリンを習い始めた事を知ってみえたのですよ。
某団員から聞いたとの事ですが、こうなっては、もう絶対に後へは引けませんね。
開演予定時刻ピッタリに、団員が席に着きました。
弦楽器の編成は、ファースト・ヴァイオリンが6人にセカンド・ヴァイオリンが10人、ヴィオラが2人にチェロが6人、そしてコントラバスが2人という、かなり変則的な編成です。
ヴィオラが少ないのはいつもの事なのだけれど、特に今回は2人だけというのも、少しきつそうではありますが、その分、セカンド・ヴァイオリンを増やして、内声を充実させたのかもしれません。
ファースト・ヴァイオリンのオモテ(客席側)には、町川さん、鴨宮さん、井上先生と、ヴェテランが並び、フィンガリングやボウイングを、じっくりと見たかったオレにとっては、願ったり叶ったりの状態でしたね。
演奏を聴きながら改めて思うのは、高山にこういうオーケストラがあるというのは、本当にすごい事だという事です。
アマチュアだから、と言ってしまえばそれまでだけれど、演奏会を無料で公開し、クリスマスコンサートでは、お茶やお菓子まで出すのですから、その心意気がいい!!
高山には、『高山ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ』という、プロのオーケストラもありますが、オレの好みから言えば、まとも過ぎて面白くない・・・・スゴイ演奏なんだけど、ワクワクする事がないんですよ。
それに比べると、高山室内合奏団の演奏会は、(良い意味でも悪い意味でも)何が起こるかわからないという期待感があって、遥かに面白い!!
そもそも芸術って、カネに縛られないアマチュアのためのものだと思うのですが、そういう意味で、さらに磨きをかけ、独自の表現を持つオーケストラになってほしいですね。
さて、その演奏については・・・・実を言うと、ヴァイオリンのボウイングやフィンガリングばかり見ていたような・・・・井上先生だけ下の弦のハイポジションで弾いてる、なんて発見しながら見てました。
以前、何かの本で、楽器を始めると純粋に聴く事ができなくなる、と読んだ事があるけれど、それは本当のようですね。
もっとも、聴く事に関しては年季の入った人間ですから、それはそれで楽しめたのですけどね。
印象に残ったところを中心に、書いてみます。
まず、クリスマスの定番、『貴方に楽しいクリスマスを』、『牧人羊を』が演奏され、気分を盛り上げたところで、ヘンデルの『私を泣かせてください』、マクダウエルの『のばらによせて、森のスケッチ』、モーツァルトの『アレルヤ』と 続けて演奏されました。
どれもいい曲だし、一生懸命な演奏でしたが、オレは『アレルヤ』がいいと思いましたね。
曲自体が好きだから、という事もありますけど・・・・もともとソプラノ・コロラトゥーラのため曲ですから、細かい音形が流れるように連続するのですが、危なげなく弾ききったのは立派だと思いましたね。
その後、大阪支部のメンバーによる弦楽四重奏と、稲田さんのオーボエ・ダモーレによる、バッハのオーボエ・ダモーレ協奏曲の第2楽章・・・・いい曲なんだけど、あまりオレの好みではないです。
それよりも、その次に、稲田さんのソロとオーケストラで演奏された、アダムの『オー・ホゥリー・ナイト』が良かった。
この曲は、去年のクリスマスコンサートでも演奏されましたが、いい曲です。
次に、井上先生のソロとピアノの伴奏で、エルガーの『愛の挨拶』です。
オレの目標としている曲なので、井上先生のボウイングやフィンガリングを、ズーっと見てました。
本当にいい曲ですねぇ。
オレがこの曲を弾けるようになるのは、いつの事になるんでしょう。
でも、目標として、常に意識していたいと思える名曲です。
オレは最初に、チョン・キョンファのCDでこの曲を知ったので、それが自分のスタンダードになってしまっているのですが、その演奏がE dur(ホ長調)で演奏されていたので、違う調で演奏されると、すごく違和感を感じてしまうんです・・・・
と言っても、オレに絶対音感があるのではなく、最低音の関係で、調によって、旋律が変わる部分があるからなんですが、なぜが、ハ長調やニ長調で演奏される事が多いのは、ちょっと残念ですね。
前半の最後は、同じくエルガーの、弦楽の為のセレナーデの第2楽章です。
いや~、初めて聴いた曲ですが、本当にいいですねぇ。
以前、チェロのトップの西先生がウチに来られた時、目一杯ヴィヴラートをかけながらハイポジションで演奏する快感について語っておられたのですが、この曲には、演奏者にそういう快感を感じさせるところが一杯あるんだと思います。
だから、聴いている方にも、それが伝わってくるんですね。
いや~、良かった!!
休憩時間は、後ろに用意された、お菓子と飲み物のテーブルの周りで、知った人同士が、賑やかに話してましたね。
何人かの団員の方から声をかけられましたが、ステージの方を指しながら、来年は向こう側だね、って言われました。
まぁね、オレがヴァイオリンを習い始めたのも、このオーケストラで一緒に演奏するためだったわけですから当然なんですが、まだ難しいかな、って思います。
今のところ、イ長調のファーストポジションしかやってませんから。
ステージに楽団員が入ってくると、中にサンタやトナカイの格好をした人が混じっている・・・・演奏しにくそうな気もしますけど・・・・
後半は、ヴィヴァルディの『グローリア』から始まりました。
続いて、ヴァイオリンのソロが加わり、『四季』の冬の第2楽章・・・・この時期の演奏会として、実にいい選曲ですね。
井上先生のソロもさることながら、オーケストラの伴奏も良かった・・・・少し速めのテンポが、流れを良くしていたと思います。
次は、ヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』、さらに、コーラングレのソロも加わって、グノーの『アヴェ・マリア』と続きますが、いい曲だと思わせてくれる演奏でしたね。
本来の編成に戻って、フォレの『夢のあとに』・・・・ある意味で、センティメンタルなメロディーですが、しみじみと響いてきますねぇ。
そして、ピアノとオルガンも加わって演奏されたのが、アンダーソンの『クリスマス・フェスティヴァル』
クリスマスソングのメロディーが、次々に出てくる楽しい曲なのですが、それぞれの曲で、全く違ったスタイルになっているので、オーケストラとしては大変な曲だと思いますね。
でも、充分に盛り上がりましたから、選曲、演奏ともに成功だったと思います。
最後は、オーケストラの演奏と、聴衆の歌で『きよしこの夜』です。
さて、これで終わり、と思ったら、アンコールとして、クリスマス・フェスティヴァルの一部が演奏されました。
やっぱり、最後は楽しい曲がいいですね。
充実した気分で会場を出ましたが、これからも、このオーケストラには頑張ってほしいですね。
オレも、ヴァイオリンの練習を頑張ることにしましょう。
さて、12月が忙しかったため、年賀状には全く手付かずだったので、正月は年賀状作りに追われました。
で、結局完成したのは5日のことで、何とかギリギリ7日に間に合ったかな、というところです。
まぁね、早く出す方がいいに決まっているけれど、おざなりの年賀状は、間違っても出したくないですからね。
そんなわけで、ずーっとパソコンと向かい合っていたわけですが、休憩中にたまたま見つかったのが、全ヴァイオリニストの憧れの星である超絶技巧の持ち主、ヤシャ・ハイフェッツの弾く『ホラ・スタッカート』
いまだに弓の持ち方がぎこちない、と言うか、力を入れて持ってしまうので、何か参考になる動画はないかと探していたのですが、こんなスゴイ動画がみつかるとは・・・・
ここで見るハイフェッツの弓の持ち方は、薬指と小指をほとんど伸ばしたまま添えているだけに見える上、曲のある部分では、親指と人差し指だけで弓を動かしているところさえあります。
早速、鏡の前に立って、ハイフェッツの真似をして弾いてみました。
当然、真似したからといって出来るものではないけれど、少し無駄な力は抜けてきたような・・・・先生に話したら、呆れてましたけど。
実を言うと、オレはハイフェッツって、好きじゃなかったんです。
どんな超絶技巧を要する曲でも、全く淡々と、眉ひとつ動かさないで演奏するのが、なにか機械みたいに感じてしまって、面白くなかったんですよ。
オレが一番好きなチョン・キョンファの、ひたすら曲に没入して弾いているのと、全く正反対なんですね。
でもね、自分がヴァイオリンを弾いてみて解ったのは、おそらくハイフェッツは、ヴァイオリニストとしての『本能』だけで弾いているんだろう、という事。
それで完璧な演奏ができるんだから、やはり超人と言うべきなんでしょうね。
全てのヴァイオリニストが憧れる、という理由が解った気がします・・・・その後オレも、ハイフェッツの動画を探しまくりましたからね。
まぁね、そんな事をしていたから、年賀状作りが遅くなったんだけど。
カウンターに来られたお客さんが、ある映画のパンフレットを置いていかれました。

出演者を見ると、知った名前もあり、興味を持ったんですよ。
この『船津座』は雰囲気のいいホールだとも聞いていますし、神岡へ行った事のない人間ですから、ちょうどいい機会だと思い、観に行く事にしました。
で、母にもパンフレットを見せて誘ってみたら、どうしようかなぁ、って迷っていたのですが、その日の夜になって、出演者の一番上に出とる子はマコの娘やぞ、って言うんですよ。
マコというのは、ウチの本家から神岡へ嫁に行った子で、ウチへ下宿して高校へ通っていた事もあったのですが、それじゃ、マコのところへ寄ってから船津座へ行こう、という事になりました。
雪の中、マコの家に寄ってから、船津座へ向かったのですが、着いてみると、落ち着いた雰囲気の、いい芝居小屋です。
船津座のウェブサイトには、「平成の芝居小屋」とありますが、言い得て妙ですね。
開場まで時間があったのですが、喫茶コーナーでお茶を飲めるようになっているのもいいですね。
ここの職員の中に、ウチへ来られた事のある方がみえて、声をかけてくださったのが嬉しかったです。
さて、その映画は、と言うと、良くできていると思いましたね。
悪い言い方をすれば、素人の寄せ集め、とでも言える出演者達が、キチッと役を演じきっているのはすごいですね。
いかにも、ローカル色豊かなのがいい。
まぁね、『アラ捜し』が趣味の人には、いろいろ言われるのでしょうけど、オレは充分楽しめました。
でも、こういう事を企画した船津座もすごいと思いますね。
何事によらず、ソフトよりハードが先行すると、碌な事にはなりませんが、バブル期を中心に、大した目的もないのに、日本各地に造られたホールなんかは、その最たるものでしょう。
そういうホールの大部分が、管理費さえ捻出できず、持て余されている現状を見る時、ソフトを作り出していこうという船津座の活動は、賞賛されるべきだと思いますね。
それに比べると、高山は少し出遅れているように思えます。
世界生活文化センターなんかも、かなり持て余しているようですが、何かできることを考えるのも必要なのではないかと・・・・
さて、かなり長くなったので、今回はここまでにしましょう。
では、また。
Ciao. Arrivederci!!
Posted by spock at 17:18│Comments(4)
│出来事
この記事へのコメント
うん
共感しますね。
spockさんとはレヴェルが違うでしょうが(汗)
あちくしも法螺貝弄るようになってからね
あっ!!!この旋律は追えるんじゃないか?とか
妄想しますモン
共感しますね。
spockさんとはレヴェルが違うでしょうが(汗)
あちくしも法螺貝弄るようになってからね
あっ!!!この旋律は追えるんじゃないか?とか
妄想しますモン
Posted by kaeru at 2010年02月09日 21:25
kaeru さん
基礎練習も大切なんですが、やっぱり、好きなメロディーを弾くのって楽しいですよね。
まだ、始めて4ヶ月だというのに、発表会に出ることになりました。
経験に不相応な曲に挑戦します。
どうなるんでしょうかね・・・・
基礎練習も大切なんですが、やっぱり、好きなメロディーを弾くのって楽しいですよね。
まだ、始めて4ヶ月だというのに、発表会に出ることになりました。
経験に不相応な曲に挑戦します。
どうなるんでしょうかね・・・・
Posted by spock at 2010年02月10日 19:58
ご無沙汰してます、シェフ
ブログに映画の件がアップしてあるとは気づかず失礼しました
わざわざ足を運んでいただいた、と父から伺ってまして(有難うございます)そのうち覗きがてらお話を...と思いながら今日に至っておりますm(__)m
レス違いですが新しいメニュー、楽しみですね
近いうちに遊びに行きたいです
また宜しくお願いします☆
ブログに映画の件がアップしてあるとは気づかず失礼しました
わざわざ足を運んでいただいた、と父から伺ってまして(有難うございます)そのうち覗きがてらお話を...と思いながら今日に至っておりますm(__)m
レス違いですが新しいメニュー、楽しみですね
近いうちに遊びに行きたいです
また宜しくお願いします☆
Posted by 錺屋K
at 2010年03月30日 12:34

K さん
どうも、ご無沙汰してます。
よくできた映画だと感心したのですが、Kさんの演じたところも、結構笑わせてもらいましたよ。
お父上とは、映画終了後に駐車場でお会いしたのですが、一緒に来てみえたK先生が、映画を作りたい、って言っておられたので、高山でも、そういう動きが出てくるといいと思いますね。
お待ちしておりますので、ぜひ、お出で下さい。
では、また。
どうも、ご無沙汰してます。
よくできた映画だと感心したのですが、Kさんの演じたところも、結構笑わせてもらいましたよ。
お父上とは、映画終了後に駐車場でお会いしたのですが、一緒に来てみえたK先生が、映画を作りたい、って言っておられたので、高山でも、そういう動きが出てくるといいと思いますね。
お待ちしておりますので、ぜひ、お出で下さい。
では、また。
Posted by spock
at 2010年04月01日 09:13
