2007年01月24日

運命のオペラ La Bohème その2

Ciao. spockです。
その2は、オペラにハマった話です。

30年以上も前、高校1年の時の話です。
たまたま手に入れた、『魅惑のオペラ アリア集vol 1』という1枚のLPを聴いて、人間の声のスゴさというか、魅力に惹き付けられ、毎日飽きもせず、そのLPを聴いていました。
冬休みの年賀状配達のアルバイトで、約1万円の収入を得たオレは、それを何に使うか毎日考えていたのですが、そんなある日、本屋で立ち読みしていた『レコード芸術』に載っていた、ある広告を見た途端に使いみちが決まりました。
テバルディとベルゴンツィがセラフィンの棒で歌った『蝶々夫人』と『ラ ボエーム』の全曲版が、限定廉価版で発売されるのです。両方で5枚、9000円。すぐにコサカ楽器へ行って、注文しました。
はじめに聴いたのは、2枚組の『ラ ボエーム』。日曜日の午後のことでした。
対訳書を見ながら聴くのは結構疲れますが、初めてオペラの全曲を聴いているという興奮と、プッチーニのメロディーに魅了され、聴き続けていました。
そして第4幕の最後、ミミが息を引き取った事に気が付かないロドルフォが quel guardarmi cosi?!「何故そんな風にオレを見るんだ?」と叫び、マルチェッロが coraggio!(通常は「元気を出せ」と訳されるけれど、この場合は「しっかりしろ」でしょうか)と声をかけるところ、金管楽器が悲痛な和音を吹き鳴らす上に、弦と木管がユニゾンで、ミミのメロディーを目一杯歌い上げるのですが、そこで全身に冷たいものが駆け巡り、身動きできなくなりました。(それ以来、どんな演奏でも、そのシーンでは背筋に冷たいものが走ります。たぶん、条件反射というヤツでしょうね)
間違いなくこの時に、オペラにハマったのだと思うのです。

その3では、演奏論などを。
Ciao. Arrivederci!!

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Posted by spock at 16:30│Comments(0)音楽
 
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