2008年04月19日

曳き別れを観に・・・・

Ciao. spockです。

このところ少し調子の悪かったiBook G4が、起動できなくなりました。
そんな時に限って、ハードウェア診断ソフトが行方不明だったりして・・・・
サブのiMacを使っていますが、違うキーボードは使いにくいものですね。

さて、ひだっちブログでも春祭の話が出尽くしたようなので、そろそろ祭の話をアップすることにしましょうか。(笑)


14日の夜は、予約が入ってなかったので、曳き別れを観に行きました。
まぁ、祭の日は、たいていヒマですからね・・・・
曳き別れを観に・・・・
今まで、観たいと思いながら観れなかった事を、今年こそ観てやろうと思うのですが、今年の道順だと、観れるのは1回だけですから、見逃さないようにタイミングを見計らなければ・・・・


とっぷりと暗くなった7:30に家を出て、まずは本町通りを南へ向かいます。
丁度、大黒台が筏橋へ向けて向きを変えるところでしたが、それ以上進めそうにないので、少し戻って柳橋を渡り、上三之町を通ってさんまち通りへ出ると、目の前を麒麟台が通ります。
でも、何かおかしい・・・・よく見ると、瓔珞がひとつ余分についています。
曳き別れを観に・・・・
そういえば、どこかで見た画像にも、そういうのがありましたが、あれは何なんでしょうね。
でも、麒麟台はいつ見てもきれいです。
オレは、麒麟台についていつも思う事があるのですが、ここに書くと長くなるので、次回に書く事にしましょう。


最終的には、順道場の前で観るつもりですが、まだまだ時間がかかりそうなので、上二之町を通って安川通りへ出てみると、一之町の交差点で獅子舞をやっていました。
獅子舞が終わって神楽台が動き出すのを見て、順道場へ向かいます。
順道場の前には、すでに何人かの人達が待っていました。

宮本のテントの中も、まだのんびりした雰囲気で、結構酔っぱらっている人もみえます。
でも、神楽台が二之町へ入った、と声がかかると、緊張した空気が走り、宮本の人達が所定の位置に着きます。
あ、一番前に座っているのは、ウチの料理を気に入って、いつも来て下さるHさんです。
声をかけて挨拶し、屋台が見やすそうな場所に立って待ちます。


太鼓の音を響かせながら、神楽台が近づいてくると、慌ただしく順道場の前が広く開けられ、照明が点灯されて、獅子舞が始まりました。
曳き別れを観に・・・・

群衆の拍手の中、神楽台が動き出すと、次に来たのは三番叟です。
前日の火事には驚きましたが、無事だったのが何よりです・・・・今年の祭の報道の主役、と言ったら大袈裟でしょうか。

屋台組の人が、宮本の前で押印し、挨拶の言葉を交わし、酒を受け取ると、屋台は囃子を『高い山から』に変えて出発です。
曳き別れを観に・・・・

次に来たのは龍神台です。
からくり奉納の時と同じように、からくり樋を突き出し、先端に龍神が立っています。
龍神台が動き出す時に、龍神が足を踏み鳴らして舞い始めると、観衆がどよめきました。

次に見えて来たのは、大きな鳳凰と反りの大きい屋根・・・・石橋台です。
前の龍神台がからくりを動かしてくれたのを見ると、石橋台や三番叟も何かやってほしいと思ってしまうのは、欲というものでしょうか。
去年の秋祭りの曳き別れでも、向きを変える時に、わざわざ1回転して観客を沸かせた組がありましたが、祭の進行には関係なくても、そういうサーヴィスがあるとうれしいですよね。


さて、しばらく間を空けて(後に聞いた話では、二之町入り口の提灯のところで、石橋台が提灯を引っかけて壊したからだとか)見えて来たのは金色の三本幣、崑崗台です。
囃子の生演奏というのはいいですね。(組によっては出来ないところもあるのでしょうけど)
たまに笛がずれたりしても、それがまた良かったりして・・・・

続いて、五台山がやって来ました。
組の人が挨拶の中で、新調した幕の事を言ってみえましたが、その幕が提灯に隠れて見えないのは、仕方がないところですね。

つづいて、やって来たのは恵比須台です。
子供が多く乗っているようですが、囃子を演奏している人も多いのでしょう、一際囃子を大きく響かせています。
やはり、生演奏の囃子と、子供たちの歌声があってこそ、曳き別れの雰囲気が出るんでしょうね。

次に来たのは琴高台です。
この屋台の中段欄間の鯉の彫刻は、いつ見ても、そのリアルさに感心してしまいます。


さて、琴高台が動き始めたところで、その先をみると、恵比須台が向きを変えるところだったので、オレは順道場の前を離れ、恵比寿台を追いかけました。

最初の方に『今年こそ観てやろう』と書いたのは、上三之町のさんまち通りより上を屋台が通るところを観る事なんですよ。
あの、低い庇が両側から出ている狭い道を通る時、屋台が一番美しく見えるとオレは思います。(屋台は、そういうふうに設計されているはずですから)
でも、オレは長い間高山を離れていましたから、30年以上も見ていないのですよ。
ただ、今年の曳き別れの道順では、ここを通るのは恵比須台だけですから、恵比須台の動きを気にしていたわけです。

先回りして三之町へ入り、一番狭いのは原田酒造と船坂酒造の間のようなので、船坂酒造の前で待つ事にしました。
通りには、オレの他に殆ど人がいません、たまに観光客が通るくらいです。
折角これから最高のショーが始まるというのに・・・・


やがて、恵比須台がさんまち通りの角から現れました。
向きを変える時、少し廻しすぎたようで、
曳き別れを観に・・・・
向きを修正して、三之町に入って来ました。

軒との間10cm、みたいなところを、恵比須台は進みます。
曳き別れを観に・・・・

今にもぶつかりそうで、ハラハラしながら観ていると
曳き別れを観に・・・・

恵比須台は、前を通り過ぎて行きました。
本当にぶつかりそうです。
曳き別れを観に・・・・

でも、この美しさを何と表現すればいいのでしょう。
誤解を恐れず、敢えて言います。
屋台そのものの美しさなら、麒麟台の妖しいまでの美しさが一番だと誰もが認めるでしょう。
それに比べると恵比須台は、渋い美しさというか、いささか地味に思えます。
でも、この古い町並みを通る時の美しさ(町並みとの調和)では、間違いなく恵比須台が一番だと思います。


通り過ぎた恵比須台を追って歩き始めると、すぐ横からオレを呼ぶ声がしたので、見ると、良く知っているMさんでした。
Mさんを良く見ると、陣笠に腹掛けで・・・・えっ、大梃子ですか・・・・

並んで歩きながら、この狭い町並みの中で見る屋台が一番きれいだろうと思って待っていた事を話し、ここを通るのは大変なんでしょう、と訊くと、意外な事を言われました。
確かにここを通るのは大変だが、もっと大変なのが二之町の提灯だ、と言うのです。

道幅の狭い三之町は、軒下に提灯を吊るしてありますが、道幅の広い二之町は、棹を立てて提灯を吊るし、さらに花飾りのついた傘をさしてあります。
そういえば順道場の前で観ていた時、屋台の曳子が、提灯の棹を押し広げながら曳いていました。
意外な敵(?)があるものですね。

恵比須台は、屋台蔵の前を通り過ぎて通りの端まで行き、その後、屋台蔵の前まで戻って来ました。
曳き別れを観に・・・・
屋台から、子供たちが降りてきましたが、やはりかなりの人数ですね。
笛を持った子も何人かいました。

子供達は、お菓子と飲み物をもらい、集まった屋台組の人達や家族に、興奮した様子で話しています。
さっきMさんに「オレは屋台のない町で育ったから、屋台のある町の人が羨ましくてしょうがない」と話したのですが、こういうところを見ると、さらに痛切にその事を思いますね。

もう40年近く前、親戚の小父さんに頼んで曳き別れの屋台に乗せてもらった時、降りてからキャラメルをもらった事を、ふと思い出しました。

屋台のない町で育った屋台好きの少年は、大人になっても屋台を追いかけてしまうのです。
オレと同様に屋台とアメフトが大好きな たけち君(やどっち15号)も、どこかで屋台を曳いているはずです。


今年の秋祭りには、東京からダイヴィング仲間達が来る事になっているのですが、ウチでのディナーを早めに済ませて、一緒に曳き別れを観に行こうと思っているのです。
今から楽しみにしているんですよ。


次回は上にも書いたように、麒麟台について、オレの思っている事を書くつもりです。

では、また。 
Ciao. Arrivederci!!

スポンサーリンク

Posted by spock at 10:24│Comments(10)
この記事へのコメント
すごい・・・観ているような臨場感!!!

さすがマニアの天才!!!
Posted by ユーメイズ at 2008年04月19日 10:52
ユーメイズさん

最高の褒め言葉を頂き、ありがとうございます。
これからも、マニアック路線を驀進しますよ。
Posted by spockspock at 2008年04月20日 13:40
どうも~

物心ついたときから、祭り好きで、祖父に屋台会館と獅子会館によく連れて行ってもらっていました。(回数券がいるくらい)

氏子は、総社です。
(総社の親子獅子!昭和63年の境内でやった獅子舞が今まででの中で最高です。ビデオに残っています。 今は少子化で、少々勢いがなくなってきています)

春祭りは、
小学校~高校まで、麒麟台でお世話になり、
社会人になってからは、片原町にお世話になっています。

屋台についてのマニアックな話は、祖父が亡くなり自分の会話についてこれる人がいなかったのは事実です・・・・(屋台組みの方は基本的に他の屋台には興味がないので・・(笑))しかし、さすが、spockさんは、マニアックですね~ 
まさか、アメフトとは全く違う分野の屋台に興味あるなんて♪
やっぱB型仲間だからかなぁ~(爆)

火曜日は、お世話になります。 
Posted by takechi at 2008年04月20日 17:11
takechiさん

まあね、同じB型の水瓶座ですから・・・・
過去に会ったB型で水瓶座の人って、例外なくマニアックでしたね。

上にも書いたように、今、麒麟台について思っている事を書いているのですが、超マニアックな話なので、理解してくれる人がいるのだろかと思いながら書いてます。

まぁ、マニアックになる程、理解者は少なくなるわけですが、でも、解ってくれる人だけが解ってくれればいい、と思ってしまうのがマニアなんですよね。
だから、ウチの店は儲からないんですけど・・・

火曜日、お待ちしてます。

あ、NFLのVTR3本、火曜日に届きますよ。
Posted by spockspock at 2008年04月20日 20:41
あっ! 連スレ、スイマセン。
麒麟台のマニアック話、おそらく理解できそうです(笑)

一つ、疑問に思っているのがありまして・・・

石橋台の見送りなのですが、蓮の花だとは思うのですが、毎年、UFOに見えて仕方ないのです。

ご存知ですか?!(笑)

では♪
Posted by takechi at 2008年04月20日 23:00
あぁ、なるほど。
見ようによっては、UFOの編隊に見えなくもないような・・・・

じゃぁ、マニアックな話ついでに・・・・石橋台の下段の彫刻の中に、明らかに彫り方の違うもの(おそらく作者が違うと思う)がある事に、気がついていますか?
Posted by spockspock at 2008年04月21日 08:34
こんにちは☆
ブログを拝見し、うれしくなってさっそくコメントしてます。
私の家は恵比須台。
毎年お祭りを楽しみに楽しみにしている23歳です。
小学校6年間は毎年屋台に乗って(女の子は中学へ入ると乗れないのです)お囃子のお稽古などもしてました。
母の実家は麒麟台。お嫁に行くならやっぱり屋台のあるところへ…と思っていたそうです。やっぱり屋台好きはいつまでたっても屋台好きです。
曳き分かれの時は毎年なんだか涙がじわり…☆
こうやってお祭り好きな方がいての高山ですね。
私も同じB型同士(笑)たけしくん分かってくれるかなあ?笑
次回の麒麟台のお話楽しみにしています。
ほんとに生でお祭りを見ているようなドキドキ感!ありがとうございました~
お店にもまたお邪魔します♪
Posted by S at 2008年04月22日 10:04
Sさん

コメント、ありがとうございます。
恵比須台組の方ですか。

曳き別れの後、屋台蔵の前に集まった恵比須台組の人達を見て、本当に羨ましく思いました。

まぁ、曳き別れは、見ていても何かジワッと来るものがありますから、実際に屋台に乗っている人は、もっと感じるものがあるんでしょうね。

昨日、本文に書いた、大梃子のMさんが配達にみえたので、この間はご苦労様でした、って言ったら、もう身体がガタガタで、と言いながら、うれしそうに笑ってました。
屋台って、そういう物なんでしょうね。

麒麟台の話、纏めるのに苦労してますけど、アップしたら、ぜひ読んで下さい。
店にも来て下さいね。
お待ちしてます。
Posted by spockspock at 2008年04月23日 22:45
こんにちは。

日曜日にグリーンHの前で屋根なしクラブ中のspockさん見ましたよ~(^^)
Posted by ぶーさん at 2008年05月05日 17:53
こんにちは、ぷーさん。

日曜日にグリーンホテルの前・・・・お昼過ぎですよね。
実は、いつもクルマを見てもらっているKさんのガレージからの帰りで、ずっと気になっていた異音の原因が分かって完治したので、家に向かって、意気揚々と走っていたところです。

まぁ、直ったら直ったで、今度は他の音が気になって・・・・
古いクルマですから、仕方がないと言えば仕方がないような・・・・
Posted by spockspock at 2008年05月06日 08:19
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
曳き別れを観に・・・・
    コメント(10)